「会計検査院が調査することになりました」と司会の夏目三久が伝える。大阪・豊中市の国有地が、非常識な安値で学校法人「森友学園」に払い下げられていた疑惑で、会計検査院の河戸光彦院長はきのう23日（2017年2月）の衆院予算委で、「一連の事実関係を確認したうえで多角的検査を実施する」と答弁した。
ホントにゴミあったの？財務省「確認していない」
そもそもの売買契約がどうなっていたのか。買収後にゴミが見つかって、瑕疵物件なので処理費用を払ってくれ（代金の返却）というのならわかる。しかし、今回はどうもはじめからゴミが埋まっていることは分かっていたようだ。国会のやりとりも「ゴミそのものは確認していない」「ゴミの撤去も確認していない」とはっきりせず、麻生財務相は「手続きに瑕疵はない。適正に処理」というが、払い下げ額の算定が適正だったかは逃げている。
建設中の学校は「瑞穂の国記念小学院」という。名前も名前だが、そのホームページに、安倍首相の昭恵夫人が名誉校長として「就任の挨拶」まで出していた。学校の名前を「安倍晋三記念小学校」とする話まであったという。24日（2017年2月）に昭恵夫人の挨拶と写真は削除された。
珍妙な学園「園児は教育勅語暗唱」「父兄は改憲署名」
森友学園は大阪府内で塚本幼稚園を運営していて、園児に「教育勅語」の暗唱をさせたり、父兄に「憲法改正に賛成します」という文書に署名を求めたりと、なにかと物議をかもす。理事長の籠池泰典氏は、右派団体「日本会議」大阪支部所属だ。
常識的には政治家が関わっていなければ、こんな不明朗な取り引きは起こらない。一番のポイントは籠池理事長と近畿財務局、地元政治家との具体的なやり取りだろう。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト