お寺や神社に参拝した証しの御朱印がブームだそうだ。寺社ごとにデザインも色彩も個性的になり、それを探し求める「御朱印ガール」という言葉も生まれてきた。だが、その陰で有り難さに水を差すような動きもある。
京都市の粟田神社では最近、「1人でも10枚もらえますか」などと聞かれる。初穂料500円だが、オークションサイトやフリマサイトでは2000円になっている。1人で多数買うのは転売目当てだと思われる。宮司は「御朱印は神様とのつながりを示す証しなので、売買されているというのは、悲しいものがありますね」と語る。
そこだけではない。京都市の清浄華院のものは300円が1500円で売られている。限定ものだったので特別に人気になったという。群馬県桐生市の宝徳寺のものは1000円がなんと1万円に。山間の不便な場所なので貴重品として高値になったらしい。
福島県会津若松市の白虎隊の飯盛山のものは300円がオークションで5600円。書き手が1人しかいないため、たくさんはできない。
ブームで1、2時間待つことも
事情に詳しい人は「以前は行列に並ぶことはなかったが、いまは1時間、2時間も待つことが増え、入手も困難になってきたので、つい、自宅で手に入れるようになったのでしょう」と見ている。
お天気キャスターの「ふたむら ちづこ」さんも御朱印のファンで500くらい集めているそうだ。「自分で行って、自分でいただくからご利益がある」といまのブームを叱っている。
司会の羽鳥慎一「コレクションになっているんでしょうね。デザインもかっこいいし、楽して集めたいと思う気持ちが起きる余地もあるかもしれませんね」