南スーダンのPKO部隊の日報に「戦闘が発生」と記されていた問題で、守勢に立たされていた稲田朋美防衛相が久しぶりに攻勢に転じた。稲田防衛相は21日(2017年2月)、民進党の後藤祐一衆院議員に対し30代の防衛省女性職員に対し脅しや威圧的言動があったとして、本人に抗議したことを明らかにした。
後藤祐一衆院議員、30代女性職員にパワハラ発言
問題の発言があったのは先週16日夜。衆院議員会館の自室に複数の防衛官僚を呼び説明を受けていた際に激高し、机を叩きながら抵抗のできない30代の女性職員に対し「お前の人事評価を下げてやる」「お前なんかクビに出来る」などと暴言を繰り返したという。
パワハラ、脅しとも取れる言動を受けた女性職員は「議員会館に近づくと恐怖を感じる」と話しているという。
泥酔し暴言歴ある後藤議員
稲田防衛相は「行為自体に私は非常に問題あると思っています」と重く受け止めている。それというのも後藤議員の暴言はこれで2度目。一昨年(2015年)6月、泥酔状態でタクシーに乗り運転手に「なんでオレが釣りをもらわないといけないんだ。その法的根拠を示せ」とわめいて物議を醸した。
稲田防衛相からの抗議を受け後藤議員は「言動が厳しくなったことは率直にお詫び申し上げる。評価を下げてやるとの発言は覚えていないが、近い表現をしたのかもしれない」と釈明している。
後藤議員は横浜市出身。東大法学部卒後、通産省(現・経産相)入省、2009年の総選挙に神奈川16区から出馬し初当選した47歳。権力を笠に着て威張り散らす。ふたむかしぐらい前の政治家にいたが、いまどき流行らない。ところが何故か民進党議員に多い。
小倉智昭キャスター「これって場外戦闘というんですかね。困ったもんだね~」。