金正男氏がクアラルンプールの空港で襲われた直後の写真がマレーシアの地元紙に掲載された。紫のシャツに白ズボンで股を開いてイスに腰掛け、ぐったりと目をつぶり、右腕を斜め前にのばし、腕時計をした左手はだらりと垂れ下げている。
20日(2017年2月)モーニングショーの取材に対して、監察医の上野正彦さんは「意識はないが、まだ死には至ってはいない」「顔にうっ血がないので青酸カリなどの毒物ではない。心臓の動きが弱っている状態で、VXガスかもしれない」と語る。
襲撃直前の映像もある。金氏が空港内のクリニックに向かうところらしく、普通に歩いているように見える。クリニックのドア付近で足をもつれさせ、直後に倒れたと見られる。
司会の羽鳥慎一「刻一刻と状況が悪化したのがわかります」
北朝鮮籍の男4人ピョンヤンに逃亡
コリア・レポートの辺真一編集長は「金正男氏がどのタイミングで倒れるかまで想定したうえで薬物を使った感じがしてならない。亡くなるまでに30分以上かかっている」と、犯人がその間に逃走することまで計画的だった可能性を指摘する。
実行役の女2人を監視していた北朝鮮籍の男4人は、すでにジャカルタやドバイ経由でピョンヤンに逃れたという。マレーシア警察はきのう(2017年2月19日)、4人の写真と名前を公表した。