妻がいるのに、別の女性と結婚の披露宴を開いた警察官がいた。新婦はその当日、はじめて既婚者だと知ったという。なんというショックだ。
去年11月(2016年)にあった福岡県北九州市の結婚式場で、時間になっても新郎側の出席者は誰も来ない。いるのは新郎1人だけ。不審に思った新婦側の親族が問い詰めると、「実は、私には妻がいます」。窮地に陥って自分の親族に助けを求めて連絡すると、親族はトラブルに巻き込まれたと思い110番、警察官が会場に駆け付け、「事件」が発覚した。
この男性は小倉北署勤務の40代の巡査部長。妻がいることを隠し、数年前から女性と交際していた。男性は「ズルズルとこういうことになってしまった」といっている。
「減給処分」受けたが、現在も勤務
前代未聞のトラブルだが、巡査部長は「減給の懲戒処分」を受けたが、現在も勤務を続けている。福岡県警に取材すると「詐欺罪には当たらないと判断している。披露宴のキャンセル料はすべて巡査部長が支払っている」と回答した。
司会の羽鳥慎一「これはありえないでしょう。披露宴まで止められなかったのか」
山本雪乃アナ「5カ月前に式場を予約し、誰も来ない席次もつくっていました」
詐欺にはあたらず、慰謝料は最低100万円
婚姻届は出していないが、女性の心を傷つけた巡査部長に慰謝料を請求できるのか。弁護士の菅野朋子氏に聞くと「金品など騙し取っていないので詐欺罪にならない。慰謝料については、既婚者であることを隠し披露宴まで行ったのはかなり悪質で、最低でも100万円以上」と答えた。
浜田敬子(アエラ前編集長)「100万円しかならないの?」
最低とはいえ、そんなものなのか。
一ツ石