アジアを転々としていた金正男氏 クアラルンプール空港で毒殺か?

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   北朝鮮・金正恩委員長の兄、金正男氏がマレーシアで毒殺されたという情報がきのう14日(2017年2月)夜、韓国内を駆けめぐった。韓国のテレビが流した緊急速報では、金正男氏はおとといクアラルンプール空港でマカオへの出発を待っていたところを女2人に毒針でさされ、病院に搬送途中で死亡したという。

   金正男氏は1971年5月、金正日総書記の長男として生まれ、三男の正恩委員長とは母親がちがう。2011年に父の総書記が死亡し、正恩氏が後継者となると、中国、マカオ、シンガポールやヨーロッパを転々としていた。

日本好きだった金正男氏

   16年前に妻や子どもと見られる家族と日本に入国しようとして拘束、強制送還されたこともある。このときは金縁メガネに金色のネックレスをした小太りな姿で「東京ディズニーランドに行きたかった」と述べた。これが正日総書記の不興を買ったともいわれる。

   日本には何度か入国したことがあり「よく行ったのは赤坂の韓国酒場。新橋のおでん屋や新宿のステーキハウスにも行った」「自分は政治に関わっていない」などと話した。弟正恩氏については「弟を好きです。嫌えると思う?」と言い、一方で「私は3代の世襲に反対します。しかし、国を安定させる能力が弟にあると信じたい。国内が混乱しては地域が危険なことになる」と語っていた。

殺害した女2人はタクシーで逃走

   韓国メディアによると、クアラルンプール空港で金正男氏を殺害した女2人はタクシーで逃走した。毒針は北朝鮮スパイがよく使う武器といわれる。クアラルンプールにいる生野真吾記者は「マレーシアのメディアは金正男氏が顔に液体をかけられたとも報じていて、情報が錯綜しています。マレーシアにいた理由はわかりません」と伝えた。

   コリア・レポートの辺真一編集長は「金正男氏は父から引き継いだ不動産をいろいろな国に持つといわれ、それを狙われたことも考えられる。数年前には韓国亡命説も流れた。金正恩氏は正男氏がかつがれてはと恐怖感を抱いたかもしれない」と話す。

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文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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