いまネット上で塩水洗浄ダイエットが話題になっている。ペットボトルに1リットルのミネラルウオーターと天然塩10グラムを入れて飲むのだが、「体が動けなくなった人もいるそうです」と、司会の羽鳥慎一がとんだ実態を伝えた。
大手情報サイトに掲載され、海外セレブや歌手のビヨンセ、女優アンジェリーナ・ジョリーもやっていると紹介されて広まった。いまも検索すると、ネットに関係記事があふれる。中には「傷んだおなかがすっきりした」「ポッコリおなかに効果があった」「美肌にもいい」などの反響も寄せられていた。ところが「体への負担が半端でない」「二度とやらない」といった否定論も続出しているというから要注意だ。
50代女性は「おなかがドーンと重くなり、鈍い痛みもあった。翌朝までだるくて横たわっていた」、20代女性は「不快感、気分が悪く、吐き気がして食事できない状態が半日つづいた」という。
もともと日本人の塩分摂取量は男8グラム、女7グラム未満が適量とされる。とりすぎると、粘膜を傷めて出血し、脳卒中や心筋梗塞の引き金になりかねないと警告する医療関係者もいる。
掲載サイト削除しても転載され拡散中
掲載した大手情報サイトの担当者は「情報として提供した。医療行為に該当しない」と強調する。去年(2016年)12月に削除したが、べつのサイトには掲載され続け、話はまだ拡散中だ。
住田裕子(弁護士)「リテラシー・情報を読み解く力が必要です。裁判でもネット情報の信頼性は低い」
羽鳥「手軽に入る情報のしっかり見きわめないと、体調不良になるということですね」