松山英樹「メジャー優勝」チャンスは今シーズンだ!強くなったメンタル
ところで、6日(2017年2月)の朝、NHK・BSでやっていた米男子ゴルフのフェニックス・オープンを見ただろうか。首位と4打差でスターとした松山英樹が素晴らしいゴルフをして、通算17アンダーで首位に立ち、全米オープン覇者のシンプソンとプレイオフになった。まさしく死闘の末、シンプソンをねじ伏せ、昨年に続き優勝してツアー4勝目を飾った。
週刊現代は松山のスイングをグラビアで分析している。たしかに身体の厚みも増し、スイングに豪快さが出てきたことはたしかだ。ドライバーのブレも少ない。そのうえパターが格段に進歩した。だが、一番進歩したのは一流選手たちと競い、勝ったことで自信が出てきたことだろう。
ゴルフはメンタルなスポーツだといわれる。スイングのトップからフィニッシュに至るまでに、これまで失敗したすべてのシーンが甦るといわれる。あれほどの強さを誇ったタイガー・ウッズが、腰を痛めたこともあるだろうが、別人のように精彩がなくなってしまった。ドライバーを振り上げて降ろすまでに、これまでSEXしたオンナたちの顔やカラダが浮かぶのではないか。大勢のギャラリーがそのことを知り、笑っているのではないかと思うのではないか。その雑念が微妙にスイングを狂わせ、フェアウエーを大きく外してしまうのだ。
松山にはいま、それがない。彼女もいないようだ。ゴルフだけを考えていればいい。予言しておこう。今年はメジャーを獲るチャンスの年だ。彼ならやれるかもしれない。今年を逃すと、来年は「なんでメジャーをとれないのか」という雑念が出てくる。再来年はもっと悩むようになる。何も考えず、勝てるときに勝つ。これこそがゴルフの唯一の要諦である。今年の松山から目が離せない。
WBCを辞退した大谷翔平は心配だ。週刊現代によれば、意外に深刻な状態のようだ。もともと「両足首の関節が緩く捻挫しやすい体質」(スポーツ紙日ハム担当)だった大谷が、最初に痛みを訴えたのは昨年10月の日本シリーズ第1戦だった。さらに、第5戦で1塁に駆け込んだ際にひねったことで、決定的なダメージを負ったようだ。
<「12月になっても痛みが引かず、精密検査をしてみたら、三角骨(かかとの上の部分)の障害を抱えていることが判明したのです。余分な骨が関節に挟まり、炎症を起こしている。いまだ捕手を座らせての投球練習もできていない」(同)>
ピッチャーは軸足で全身を支え、フィニッシュではマウンドを蹴るので、足首の酷使はどうしても避けられないと評論家の川崎憲次郎はいう。中途半端の状態で実戦に望めば選手生命を奪いかねない深刻な故障だそうだ。手術するという情報もあるようだが、来期はメジャーリーグを目指す大谷に最大の試練かもしれない。