毎日新聞の特ダネ「GPS捜査で警察庁、秘密裏指示」
安倍首相の話題に戻る。彼は2度も廃案になった「共謀罪」をまたぞろ出してきて成立させようと悪あがきしている。
多くの識者やメディアが、これができれば捜査当局にとって使い勝手のいい武器になり、反原発や反基地運動など権力に都合の悪い行動を効果的に監視できるなど、市民活動を抑止することに使われると反対している。
そんな中、サンデー毎日で青木理が、2月1日の毎日新聞の特ダネ「GPS捜査 秘密裏指示 警察庁 06年通達」を取り上げている。
警察が捜査対象者の車両にGPSを密かに取り付ければ24時間体制で監視できるが、これは重大なプライバシー侵害を起こすから、裁判所の令状を義務づけるべきだという批判が強くある。
そうした議論の背後で、警察庁が06年に全国の警察に通達を出し、捜査にGPSを使用したことは徹底的に秘密にしておくようにと命じていたのである。
警察がこいつは怪しいと思えば、プライバシーを無視してGPSを取り付けるなど、あってはならない。青木のいうように「きちんとルールを定めて歯止めをかける」ことは当然だが、至る所に監視カメラが据えられ、それをおかしいと思う常識さえ欠落した日本で、さらに「共謀罪」などできれば、そこら中盗聴器だらけになる。
もはや監視社会などではなく、国家が国民全員のプライバシーを24時間見張る警察国家になってしまう。絶対にこんな法律は通してはならない。