「逃げ回るのが一番嫌い」「ハンコ課長さんが押した」 久々の石原節も湿りがち

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   豊洲移転を決めたのは誰か?―東京都議会が石原元都知事の参考人招致を決めたことについて、口を閉ざしていた石原元知事が8日(2017年2月)午前、報道陣を前に「喜んで応じますよ」と語った。

   小池知事から「逃げてしまっているという印象はよくない。石原さんらしくない」(3日)と責められても、体調不良とかで弱々しい姿を見せ渋っていた石原元知事。もはや逃げられないと覚悟を決めたのだろうスッキリした表情で、次のように石原節を復活させていた。

「逃げているって...おれ逃げ回っているというのが一番嫌いな人間なんだよ。絶好の機会だからさ、喜んで参考人(招致)に行きます。知っていることも全部話します。困る人が出るかもしれないけどね。こっちも困っているんだからね。私も小池君に言うこともありますから...」

   豊洲移転の最終決定は石原さんではないんですか?

「私です。それはですね、ずっと審議の末にですね、それもやっぱり思い出しきれないので都庁の責任で調べてほしいだけど、最終的に幹部が私のところに来たね。『議会の承認を得ましたから裁可を願いたい』っていうから『汚染の問題が言われているけど大丈夫なのかね?』と言ったら『今の技術だったら大丈夫です』と言うから僕の大きなハンコを預かっている課長さんが押したわけ。これやっぱり都庁の責任でね」

   豊洲の土地を559億円で東京ガスから購入したのは石原都政時代。土地購入費に加え本来東京ガスが負担しなければならない汚染対策を都が586億円負担することを決めた。 ところが、合わせて1000億円を超える巨額事業だったにもかかわらず石原元知事は「私自身東京ガスとの交渉には全く関与していない」(昨年10月)と述べ責任逃れ。結局、今回も最後は都庁の責任を強調するのを忘れなかった。

「責任転嫁せずに」と小池知事

   小池知事が8日のフジテレビ の単独インタビューでこう語った。「やはりその時の知事でいらしたわけで、『侍の精神』とか『日本男児たるものは』とずっと言ってこられたわけですから、人に責任を転嫁することなく自らのことをしっかりと語られたらいいと思います」。

   小池知事は、10歳以上も年上の石原元知事にまるで渋る子どもを母親が諭すような発言を繰り返していたが、これも石原元知事の身から出たサビか...

文   モンブラン
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