「この男万引き犯!」顔写真貼り出した千葉のコンビニ 抑止のため2週間さらし、撤去

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   千葉市中央区の住宅街にあるコンビニ・ファミリーマートが黒い帽子をかぶった男性の写真を「万引犯です」と書いて貼りだしていた。A4版に顔が鮮明に写っており、店内の出入口に近いATMの横、外からも見える所に2週間にわたってあったそうだ。

   司会の羽鳥慎一「不適切との指摘もあり、物議をかもしています」

   客からは「だいたいの人が見ているのじゃないか」「最初びっくりしたのを覚えている」「これ、いいのかなあ」と、一様に驚きの反応が返ってきた。ファミリーマート本部が知って取り外させたが、この店では1年ほど前にも同じような貼り紙があったという。

   女性オーナーは「みなさんの受けとめ方にお任せします」と話す。これを報じた読売新聞の取材には「この客は商品を複数持って、見えない場所へ行った後に一つだけ戻した。万引と判断し、抑止のために出した」と答えていた。

1店舗の万引き被害は年間40万~60万円

   コンビニの天敵といわれる万引は昨年(2016年)、警察庁のまとめで11万3000件と、1日あたり300件。年間被害総額は振り込め詐欺の406億円を上回る4600億円、1店舗が1年に40万から60万円を万引きされるという。本部が補てんすることは普通なく、全額を店がかぶる。各店とも防犯カメラやミラーは備えているが、人手不足もあり防ぎきれない。

   菅野朋子(弁護士)「個人が特定できるものは、たとえ本当に犯人であっても名誉棄損にあたり、違法です」

   目や顔全体にモザイクをかけても違法で、今回はモザイクもいっさいなかった。そもそも犯人かどうかを判定できるのは、店でも警察でもなく裁判所の権限だ。「気持ちはわかるけど、確かめないのはどうか」(年配の女性)、「警察に行けば?」(若い女性)という街の声が妥当なところか。

   羽鳥「店に貼り出すのはアウトです」

文   あっちゃん| 似顔絵 池田マコト
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