今年(2017年)7月の東京都議選の前哨戦といわれた千代田区長選で、小池百合子都知事が支援した現職が自民党推薦の新顔に「トリプルスコア」で圧勝した。この勢いで小池氏が中心とする地域政党「都民ファーストの会」は、単独過半数64人以上の候補者を擁立することを検討している。
都民ファーストの会はきのう(2017年2月6日)、民進党から離脱した前都議2人を含む4人を2次公認し、これで1次を合わせ8人となった。最終的に42選挙区で全候補者を立てる予定だ。
自民ベテラン都議も「ドンの時代終わった」
前哨戦の結果に自民党のショックは大きい。「内田さん!引退するんですか」。きのう、「都議会のドン」こと、内田茂都議に報道陣からそんな声が飛んだ。都議会自民党のベテラン立石晴康都議は「ドンの時代は終わった。当選するのが難しいというより、この状況じゃ、無理ですね」と語る。元幹部の1人も「都連はもう完全に終わったな。一度、都議選で地獄をみて変わるしかない」と打ち明ける。
司会の羽鳥慎一「夏の都議選に向けて小池知事と都議会自民党はどう動いていくのでしょうか」
テレビ朝日政治部与党キャップの中丸徹が解説する。「このままでは自民党都議会は負けてしまう、ということは共通の認識です」。内田都議とそのもとにいた幹部を更迭し、体制を刷新して小池氏を支えるしか生き残れないという声もあるという。
文
一ツ石