トランプも大統領になれば変わるだろうという大方の読みは、まったく外れた。移民排斥、マスコミと大喧嘩、批判する外国首脳をバカ呼ばわり。昨今の笑えないお笑い芸人より見ていて面白いが、これが超大国のトップだと思うと背筋が寒くなる。
週刊現代は「こいつ、本物のバカかもしれない」とタイトルを打ち、80年代にトランプのゴーストライターを18か月やっていたトニー・シュウォーツ氏を登場させ、こういわせている。<「どのような話題をふってみても、インタビューが5分と続くことはありませんでした。彼は一つのテーマに集中することができない性格で、過去のことを聞いても『終わったことを話してもしょうがない』と怒り出す始末。まるで教室でじっとしていられない幼稚園児のようでした。トランプ氏のような人物が、核ミサイルのボタンを押す決定権を握っているということは、恐怖以外のなにものでもありません」>
彼はまた、知的水準の低さは驚くべきもので、情報源はテレビ、彼が本を読んでいるところも、自宅やオフィスに本を見たこともないという。トランプ大統領は周りにウォールストリート関係者を多数置いているから、政権下でインサイダー取り引きや相場操縦が行われる可能性を危惧する声まである。
片や週刊ポストは、安倍首相はトランプ就任直後に首脳会談をやって蜜月なところを世界に知らしめたいとトランプ側に申し込んでいたが、逃げられてしまったと、安倍戦略の無様を報じている。電話会談でも各国首脳の後塵を拝した。何としてもトランプ様にお目にかかりたいと懇願し、2月10日(2017年)に会えることにはなったが、向こう側はこうした条件を出していた。麻生副総理を同席させろというのだ。
トランプは大の王室好きで、英国のメイ首相が最初の会談相手になったのも、英国側がトランプを国賓として招待し、エリザベス女王との会見をセットすると打診したからだと、自民党の外交族議員が明かしている。麻生氏は日本の皇族と縁戚である。どこまで信じられる話か分からないが、このような相手と急いで会うことはなかろうと思うのだが。
狂犬マルティス国防長官も苦笑?稲田防衛相のガーリースタイル
そういえば、トランプ大統領が「狂犬」だといったマティス国防長官が来日した。安倍首相にとっては韓国の次というのが気に入らないだろうが、見かけだけでいえば、なかなかの偉丈夫である。首相周辺は稲田朋美防衛相の防衛知識のなさを心配していたが、もっと心配なのは彼女の服装だと、週刊新潮が書いている。<稲田氏の田舎臭い少女風ファツションを見るにつけ、24万自衛隊の命を預かる覚悟は、まったく伝わってこない>
新春恒例のだるまの目入れ式に着てきたのが、膝が見えるスカートに編み上げのブーツ。いわゆるガーリー(少女風)スタイルだった。防衛相になってすぐ自衛隊の派遣地・ジブチを視察したが、このときはキャップにサングラス。10月に行われた陸自の駆けつけ警護の演習では、まぶしいほどの白いパンツ姿。11月のASEAN防衛担当相会合では、事務方が黒かグレーでと要望していたのに赤い服だった。12月の真珠湾訪問の時は、可愛いパステルカラー(黄色)のワンピースに着替えて、自爆攻撃で亡くなった飯田房太中佐の碑の前に立った。
還暦近いおばさんが着る服ではない。ましてや防衛相である。こんな人間を任命するから、安倍は人を見る目がないといわれるのだ。
大ナタ振るえぬ「東芝解体ショー」原発輸出の旗振ってきた首相秘書官
東芝が7000億円もの巨額損失を出し、今年(2017年)3月の決算で債務超過になる可能性が出てきた。家計でいえば<貯金に加え、家から車からすべてを売却しても、なお債務が残り、1年以上それが解消されないと上場廃止になる>(週刊新潮)状態なのだ。今後は好調な半導体部門まで売りに出すほかないといわれ、まさにまな板の上のマグロのような「東芝解体ショー」の始まりだというのである。
06年に米原子力企業のウエスチングハウス(WH)を約6000億円で買収したことがケチの付き始めだった。国策である原子力事業があれば安泰と考えていたのだろうが、福島第一原発事故が起こり、世界の原発市場が一変してしまった。週刊新潮によれば、それでも原子力部門を含めて、政府は東芝のことには腫れ物に触るように接しているという。
<「当時、『原子力立国』を高らかに謳い、日本のメーカーに原発の海外輸出を勧めた経産省のメンバーには、現・首相秘書官の今井尚哉さんもいますし、いま経済産業政策局長を務める柳瀬唯夫さんもいる」(全国紙の政治部デスク)>
東芝の無能な経営者と同じ連中である。さらにその上には大事故が起きても原発再稼働を推し進め、海外にまで原発を自ら売り込む安倍首相がいる。そこまで総がかりでやらなければならぬほど、東芝の現状が深刻だということであろう。創業78年。連結も入れれば社員数約19万人。1969年からテレビアニメ番組『サザエさん』を提供してきた名門企業は断末魔を迎えている。
あのビッグ企業も生き残り合併!「コカ・コーラとキリン」「ソフトバンクとホンダとトヨタ」・・・
週刊現代は実名を出して、これから「メガ合併」が起きる企業はどこかという特集を組んでいる。きっかけは、みずほフィナンシャルグループと三井住友トラスト・ホールディングスが、傘下の資産管理銀行を統合すると報じられたことである。日本の三大大銀行でさえ、独立して生き残ることは難しいと考え始めているというのだ。だが、こうしたことや東芝の凋落、ソニーやパナソニックの現状を見ると、これからは生き残ろうとすれば合併していくしかないことは、火を見るより明らかである。
コカ・コーラグループとキリンビバレッジ。三越伊勢丹と高島屋。フジ・メディアHDがWOWOWに触手を伸ばしている。電通と博報堂。JALとANA。パナソニックと日立。三井物産と住友商事。ゆくゆくは斜陽産業になっていく自動車も、ソフトバンク、ホンダ、トヨタ連合ができる可能性あり。どんな合併が起こっても不思議はない。私は講談社と小学館の合併もありだと思っている。
もはや、日本の企業の大半が斜陽に入ったといってもいい。合併か外国企業への身売りか、生き残るにはそれしかない。それとも中国にある日本企業をそっくりアメリカへ移せば、「ういやつじゃ」とトランプが救ってくれるかもしれない。
夢の高血圧ワクチン実用化!1回投与で数年間防止
先週、週刊ポストはこれから老化はワクチンで防ぐ時代になるという特集をやったが、今週は画期的な高血圧のワクチンが開発されていると報じている。なぜ日本でワクチンが普及しないのかというと、予防ではおカネが取れないからで、医療ムラはワクチン普及に積極的ではないのだと批判した上で、1回の投与で高血圧が数年間抑えられる夢のワクチンができたと紹介している。
特許が承認されたのはバイオベンチャー・アンジェスMG。そこと共同研究している大阪大学の森下竜一教授はこう語る。<「高血圧ワクチンを投与すると『アンジオテンシンⅡ』(血圧を上げる物質=筆者注)の作用を抑える抗体が体内で生成される。DNAそのものを投与することで、長く抗体が維持され血圧の上昇も長期間避けられるのです」>
だが、実用化にはあと4、5年はかかるそうだ。
認知症も日本人に多いアルツハイマー型はアミロイドβの蓄積を防げば「予防」できるという考え方で、新薬が開発されつつあるという。私の認知症がこれ以上悪くならないうちにできてほしいものである。
ついでにいえば、週刊新潮に高カカオチョコを摂取すると大脳皮質を2歳若返らせるという特集がある。内閣府と明治の共同プロジェクトで、45~68歳の男女30人に、板チョコ(カカオ成分70%以上)換算で約半分の量を4週間食べてもらった。すると、大脳皮質の容積が増えたというのである。アルツハイマーなどの認知症は脳萎縮が著しく進むから、こうしたものを抑える効果が期待できるのかもしれない。
詳しいことは読んでもらうとして、カカオポリフェノールには血糖値や高血圧への効果もあるそうだ。先日、スーパーで買った明治の「cacao95%」というのが冷蔵庫にある。これで認知症と血糖、高血圧に効けば安いものだ。ひと箱ずつ毎日食べてみようかな。
知ったらぞっとする「週刊ポスト」素朴な疑問調査!75歳オーバーのタクシードライバーどのくらい?
この日本は鴨長明の「方丈記」を持ち出すまでもなく、天変地異の多い国である。長明はしたがって、家などにカネをかけ飾り立てるのはムダだといっているが、火災保険や地震保険があるから安心だと思い違いしている人も多いに違いない。週刊現代は糸魚川で起きた大火災で被災した人たちの声を聞きながら、火災保険について考えようという特集を組んでいる。
<全焼か半焼かでも大きく違うが、古い火災保険は年数が経てば出る保険金も下がってしまうのだ。だが、今の火災保険には「再調達価額契約」というのがあり、古い家でも「今、その建物と同じものを建てたらいくらかかるか」という考え方で保険金の支払い上限が決まる。
この保険が現在の主流だそうで、各社が競って商品を出している。
これらの場合、例えば東京都内に立つ築20年、新築時の建物価格が3000万円の一軒家であれば、家財補償も付けて年額4万~5万円(5年契約)が標準的な保険料となる>(週刊現代)
これに地震保険をつけておけば、万全とはいかないまでも、もしもの時はかなり助かるはずだ。今すぐ入っておくにこしたことはないだろうが、先立つものがなあ。
お次は週刊ポストの素朴な疑問特集。今週は75歳を超えるドライバーの死亡事故率は2倍になるという警察庁の発表を受けて、ではタクシードライバーにはどれぐらいの75歳オーバー運転手がいるのかと調べてみた。
大手のタクシー会社に聞いたが、どこもハッキリした答えはなかったようだ。そこで週刊ポストが独自に調べると、東京地区では75~79歳の運転手は2万522人。80歳以上も442人いる。大阪地区は75歳以上が1万416人で、個人タクシー運転手の1割以上が75歳オーバーだそうだ。08年からの道交法改正で「もみじマーク」の掲示は努力義務になったからタクシーに貼ってあるのを見ないが、もし貼っていれば相当な数のタクシーが「もみじマーク」になる。
1月30日から東京のタクシーの初乗りが「約1キロ380~410円」になった。高齢者が気軽に乗れるタクシーという考えはいいが、運転するのも乗客も高齢者ばかりということになりかねない。それに、私も含めて年寄りは短気である。目も耳も不自由になっているのに、ちょっとしたことでカーッとして無茶な運転をしないように心がけてもらいたいものだ。
たけしも腰を抜かした松方弘樹の金遣い・女遊び!超一流ステーキ屋で現金2000万円、パイプカット
フライデーに女優の蒼井優(31)が噂のカレ、ミュージシャンの石崎ひゅーい(32)と一緒に、代官山のビデオレンタル店に行き、男が借りてくるのを待っていたと報じている。2人は映画で共演し、熱愛が報じられていたが、「ただの友だち」といっていた。借りたDVDを見ながら好きな相手と過ごす夜は、さぞかしいいもんだろう。どんなDVDかな。日活ロマンポルノってことはないだろうか。
フライデーはレンタル屋から後を追いかけていないが、もしかするとまかれたのか。
最後は週刊ポストのビートたけし。松方弘樹の思い出を語っている。たけしの「元気が出るテレビ!!」にレギュラーで10年出ていたそうだ。月曜日に収録が終わると、その足で川崎・堀之内のソープランドへみんなで行った。そこの支払いも、その後のクラブも、全部松方が払ったという。京都の超一流のステーキ屋へ5人で食いに行って、ロマネコンティなど10本近く空け、その勘定2000万円をカードではなく「現金」で払ったそうだ。たけしならずとも、そんなカネどうやってもっていたのかね。
たけしは、松方は女遊びするから「パイプカットしていた」と証言している。勝新太郎や萬屋錦之介も晩年はカネに苦労したと聞く。松方も亡くなるときは、マンションも手放さなければならないほどだったようだ。おもしろうてやがてかなしき鵜舟かな、である。