「海賊」から「不思議の国」までなんでもござれの人気俳優ジョニー・デップが破産の瀬戸際にあるという。マネジメントをしてきた「TMG」との契約をデップが解消したことが発端で、TMGはデップの仕事の条件交渉、金額、ギャランティーから私生活、個人資産までを管理・アドバイスして支えていた。TMGはデップに貸していた5億6200万円の返還を求め、不動産を処分しろと迫っている。
これに対し、デップは「無断で28億円が使われ、税金の支払いなどを怠った。6億4000万円も追加納税しなければならなかった」とTMGを告訴し訴訟合戦に発展した。TMGは「デップの金遣いの荒さこそ問題だ」と浪費グセの実例を暴露した。これが凄まじい。
月の生活費2億2600万円。村ごと買い取り「フランスの別荘」
訴状によると、デップの生活費は月に2億2600万円。所有するヨットは全長45メートルで、内装は高級ホテルなみ。購入と改修の費用は20億3200万円超。パパラッチを避けるためプライベート・ジェットも持っている。レンタルのほうが安いのだが、デップは些細な用事にまで使っている。維持費は月に2300万円以上もかかる。
このほか、世界各地に14か所の不動産を所有し、ロサンゼルスの宮殿のような豪邸は5億円。フランスの別荘地にある邸宅は村ごと所有しているといわれる。東京ドーム3個分以上の広さで、教会やレストランもある。これら不動産の購入・維持管理費は84億3000万円以上になる。
さらに、自分と家族に24時間365日つけていたというボディーガードは月約1700万円。高級ワイン代は月に339万円。TMGはアート、宝石のコレクションなど10以上もの浪費を訴えている。
高収入男優ランク5位の年収55億円
アメリカ「フォーブス」誌の「世界で最も稼いだ男優ランキング」でデップは5位で、去年(2016年)6月までの1年間に稼いだ金は55億円だ。所得税は50%、事務所、弁護士、TMGの業務費を引くと手取りは30%で、約16億5000万円になってしまう。これでは生活費の月2億2600万円に追いつかない。
TMGは訴状で「収入の域を超える。手持ちの現金は6か月もたせるのがせいぜい」と言っている。元妻や元内縁の妻、その子供への支払いも続く。
司会の加藤浩次「破産と聞くと、エッ、と思いますけど、あれだけ資産もってたら、破産しねえよと思っちゃう」
本上まなみ(俳優)「ケタが違うとはこういうこと。村って買えるんだと」
山本由樹(雑誌編集者)「富の偏在が言われていますよね。世界のトップ8人の大富豪の富が、世界の半分の人の富とと同じだとか。経済のこと考えて、一生懸命回してる(浪費)んじゃないか」
破産しても、また稼げばいいぐらいなものだろうな。