兵庫県西宮市で街角に置かれたゴミ回収コンテナが次々と盗まれている。コンテナは市が住民に貸しているもので、月3回のビン、缶、ペットボトル回収用に使われている。サイズは縦44センチ、横65センチ、高さ33センチで、折り畳むと高さ7センチになる。
兵庫・西宮で200個超被害
昨年(2016年)11月14日、コンテナ4つがなくなっていたことに住民が気付いた。「誰かが必要があって持っていたのかと思った」というが、周辺でも計60個盗まれていた。
西宮市美化企画課・森川信也課長は「23年やっているが、こんなことは初めて」と驚き、警察に被害届を提出した。その後も巡回パトロールをあざ笑うかのように犯行は続き、今年1月には計120個のコンテナが盗まれ、2か月半で66か所、201個が盗まれた。
これほど大掛かりな盗難事件にもかかわらず、防犯カメラに映像はなく、目撃証言もない。これまでも橋の表示板や消火栓ホースの先端、門扉の盗難事件はあったが、プラスチックのコンテナでは換金もできない。リサイクルショップ「理テイク」の辻本亮平店長は「コンテナじゃ取り扱えない。市の名前もあるし」と話す。
プレゼンターの田中良幸は「コンテナは1つ1242円で、税金で購入したもの。リサイクルショップは買い取りませんと言っていますが、あえて買い取るとしたらいくらになるかと聞いても、せいぜい5円から10円です」と報告する。
嫌がらせ?回収方法に不満
司会の小倉智昭「盗むにしてもリスクが多すぎるよね」
隣町の北見市では被害がないことから、コレクション目的とも考えにくい。盗まれたコンテナすべてを畳んで積み上げると、220センチ×140センチ×130センチ、重さ620キロにもなる。
キャスターの菊川玲「嫌がらせなのではないですか」
田中は「まさに! 現在のゴミ回収の方法に不満がある人の嫌がらせの可能性はあるんです」
クルマで通りがかりに盗んでいくのだろうが、ごみコンテナにまだ関係者もマスコミも気付いていない意外な需要があるのかもしれない。