トランプ大統領、日本の為替政策を批判 日米首脳会談で浮上か

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   トランプ米大統領が名指しで日本の為替政策を批判した。輸出に不利なドル高に不満を持つトランプが今月10日に行われる日米首脳会談では為替問題を取り上げてくる可能性が出てきた。

   31日(2017年1月)、米大手の製薬会社トップらとの会合でトランプ大統領が「他国の通貨切り下げで、米国企業が我々の国で薬をつくれなくなっている」と話した中で触れたもので、「中国や日本が長年してきたことを見てみろ。彼らは金融市場を利用し為替操作をしている」と言い立てた。

2カ月ぶりの円高ドル安水準に

   景気回復の過程にある米国が利上げに転じたことでドル高が進んでいるのに日本を批判するのは本末転倒だが、この発言を受けた1日(2017年2月)朝の円相場は1ドル=112円73~74銭と、2カ月ぶりの円高ドル安水準で取引された。

   現地で取材しているテレビ朝日の吉川記者は「10日後の日米首脳会談を見越したうえでの発言で、トランプ氏が通貨安を制限する『為替条項』を求めてくる可能性がある」と指摘している。

   番組のゲスト出演した中林美恵子・元米議会上院補佐官は「為替も二国間協議で日本に突き付けたいと思っている大きな項目ではないか。アメリカが金利を上げるっていう話が大きく影響してかなりのドル高になっている。(首脳会談では)その辺の基本をしっかり主張する必要があると思う」。

   蜜月と言われたこれまでの日米首脳会談とは違い、常識が通らない恐れもある。安倍首相について「はたして戦えるのかな...」(玉川徹・テレビ朝日ディレクター)と心配する声が出た。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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