「おまえはクビだ」という、トランプ米大統領がテレビ出演していたころの決めゼリフ通りの事態になった。イスラム圏7カ国からの入国を一時禁止する大統領令に反対したイエーツ司法長官代行を解任、トランプ流の強引なやり方がまた一つ実行されたのだ。
キャスターの菊川怜「反対と混乱は大きくなるばかりです」
イエーツ長官代行は職員に入国禁止の大統領令に従わないように求めていた。もともとオバマ政権の司法副長官で、新しい司法長官が議会で認められるまでのつなぎ役だった。ところが、この議会承認が進まず、いらだったトランプ大統領は「ワシントンが機能しないわけだ」「恥を知れ」と、とくに民主党を攻撃していた。
ビジネス流の政治スタイル貫く
トランプ氏のビジネススタイルに詳しい岡本純子さんは「そのスタイルを政治にもあてはめている」と分析する。最初にはったりをかませた後は押して押して押しまくる、勝つためには容赦しない、反対者はすぐさまクビにする、といった過激さだ。
矛先は日本にも向けられた。メキシコに工場を建設しようとしたトヨタに「米国内にしなければ関税を払わせる」とくってかかっただけでなく、けさ（2017年2月1日）には日中の通貨政策をやり玉にあげ「日本が通貨を切り下げ、アメリカ産業を不利にしている」とやり、おかげで為替相場が一時円高にふれた。
木村太郎（ジャーナリスト）「彼は選挙で言ったことを実行しているだけ。こういう人とつき合うのは、逃げて、なるべく顔を合わせないのがいちばん。安倍首相は会いに行くなんて言わない方がよかった」
司会の小倉智昭「日本の政治家は選挙の約束を実行しない。彼は実行力が非常に強いなあ」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト