「倭寇が強奪したから」仏像は韓国の寺のもの! 対馬から盗まれた仏像で仰天判決

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   5年前、韓国の窃盗団に対馬の寺から盗み出され、韓国で見つかった中世の仏像について、大田(テジョン)地裁は昨日(2017年1月26日)、仏像の所有権を主張していた韓国の寺の訴えを認める判決を出した。「倭寇が強奪した」という主張だ。窃盗を歴史問題にするとは、韓国の法治はどうなってる?

   この仏像は、長崎県対馬市の観音寺にあった観世音菩薩坐像。内部に入っていた記録に、1330年に韓国の浮石寺で作られたものと記され、長崎県の有形文化財に指定されている。2012年10月に盗まれたが、3カ月後に韓国内で窃盗団が検挙されて見つかっていた。窃盗団はすでに処罰されている。

韓国の寺が韓国政府相手に引き渡し訴訟起こす

   当然、日本に返還されるはずだったが、韓国の浮石寺が「数百年前に日本の倭寇に略奪されたものだ」と所有権を主張して、韓国政府に引渡しを要求したが、拒否されたため、仏像の移転を禁じる仮処分を申請、驚いたことに韓国の裁判所はこれを認めて、韓国内で保管されている。浮石寺は仮処分が切れた昨年4月、政府に引渡しを求めて提訴していた。

   昨日の判決は、「仏像は略奪や盗難等の経緯で長崎・対馬に渡った可能性が高い」として、「所有権は韓国・浮石寺にある」とした。倭寇が荒らし回ったという古い記録をもとにした浮石寺の主張を認めるものだった。窃盗事件に、根拠不明の鎌倉時代末期の歴史を持ち込んだ判決だ。韓国政府は控訴して争うと言っているが、事情通は、裁判で日本側の所有権の主張が全くされなかったのが大きいという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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