「アポーペン」で再生回数1億回を超えたピコ太郎さんの「PPAP」が歌えなくなるかもしれない? 実は、ピコ太郎さんの事務所より先に、これの商標を出願していたところがあって、先願優先の原則から、もしそちらが登録されると、ややこしいことになりかねない。
「PPAP」のフィーバーは昨年9月末、ジャスティン・ビーバーが「お気に入り」とツイートしたことから。年末恒例の「流行語大賞」にもノミネートされ、年が明けても、ピコ太郎さんはイベントに引っ張りだこだ。
所属事務所(エイベックス・グループ・ホルディングス)は10月14日、「PPAP」の商標登録を出願したのだが、驚いたことに、これより先に出願している会社があった。
大阪の民間企業A社で、ピコ太郎さんとは何の関係もない。これが10月5日にまず、レコード・印刷物の分野で。ついで11月15日には楽器・放送分野、11月28日には、全45分野で登録を出願、審査待ちになっている。
「ペンパイナッポーアッポーペン」もカタカナと英語で出願
さらに、実際に使われるフレーズの「ペンパイナッポーアッポーペン」も、11月24日と25日にはカタカナで、10月20日と11月15日には英語と、様々なパターンを出願、これも審査待ちになっている。
商標とは、商品やサービスの象徴として、文字・言葉・ロゴなどを国に登録して、他人が勝手に使うことを制限できる仕組み。誰でも出願でき、特許と同様、先に出願したものに優先権、が原則だ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト