「『スマホ顔』という言葉、耳にしたことがありますか」と司会の夏目三久が問い掛ける。スマートフォンの画面を長時間見ていると老眼に似た「スマホ老眼」、肩が内側に丸まった状態のままスマホを使い続けると肩がこる「スマホ巻き肩」。これだけではなく、やせているのに「スマホ二重あご」の「老け顔」になってしまう人が増えているそうだ。
渋谷で聞いてみた。1日10時間スマホを使うという10代の女性は「二重あごになります。首にしわができちゃって、やばいなと思って、首を上に向けたりしていますが、将来が心配です」。細身の20代も二重あごに見える。「暇な時間はずっとスマホに触っています」と心配していた。
長い時間下を向くと筋肉たるむのが原因
原因は何か。使用時間よりも、むしろ姿勢にあるという。東京・中目黒の美容皮膚科クリニックの高瀬聡子・総院長は「下を向くことによって広頚筋(こうけいきん)が緩み、首の筋肉の緊張感がなくなり、二重あごになると考えられます。さらにスマホを操作するときに肩よりも耳が前に出ることであごの筋肉が緩みます」と説明する。スマホ顔に詳しい歯科の宝田恭子院長によると、スマホで顔を下向いて自撮りすると、それは10年後の顔になる。正面をみると今の顔、上を向くと10年前の顔に戻るというわけだ。「長い時間、下を向いてスマホをしていると、形状記憶されてしまい、たるんでしまう」という。
1日20回、簡単ストレッチで予防できる
予防や解消法はあるのか。高瀬聡子氏によると、まずは肩を外側に開き、首の前の筋肉を意識して斜め後ろに首の筋肉をストレッチする。この動作を無理のない範囲で1日20回行う。これによって、血行がよくなり、筋肉の位置を元に戻すことができて、二重あごやたるみを解消することが期待できるという。
夏目「スマホはどうしても使いますから、ストレッチをして下さいね」。効果はどうか。さっそくスタジオ全員でやってみた。
一ツ石