19年ぶりに日本出身の横綱が誕生する。初場所で初優勝した大関稀勢の里がきのう23日(2017年1月)に開かれた横綱審議委員会で満場一致で72代横綱に推薦された。「苦節15年、悲願を叶えた先代親方の支えは何だったのでしょうか」と司会の夏目三久が取り上げた。
「これからが本番。横綱は孤独」
稀勢の里は推薦を受けて「横綱として尊敬されるような力士になっていきたい」と述べ、報道陣に「先代の師匠(故・鳴門親方、元横綱隆の里)がいたら何と言うと思いますか」と聞かれ、「これからが本番だと言われると思う」と答えた。親方はいつも「横綱は孤独だ」とも語っていた。それを思い「その意味が少しでも分かるように強くなっていきたい」と自らに言い聞かせた。
15歳で角界に入り18歳3か月で入幕を果たした。四股名は先代親方の「稀なる勢いをつくってほしい」との思いが込められている。2011年、大関とりがかかった九州場所の直前に親方が死去、それを乗り越えて大関に昇進した。
夏目「本当に真面目で愚直で、その性格が相撲に表れていますよね」
藤森祥平アナ「ふだんはお茶目だったり、ふざけあったりするシーンもあるんですが、親方の指導で痛いとか、苦しいとか、なるべく言わず休んだのはたった1回だけです」
夏目「いまどき珍しい、昔ながらのお相撲さんですね」
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト