「レールガン」研究始めた防衛省 ミサイル無化する新兵器とは?

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マッハ6の高速で弾丸発射

   ウォールストリートジャーナルによると、米海軍が開発実験中の「レールガン」の弾丸の速さは時速7240キロ(マッハ6)、大型軍艦の主砲(マッハ2)や最新鋭の空対艦ミサイル(マッハ3~5)を上回る。

   とくに「初速がめちゃめちゃ違う。実験では秒速で3~2.7キロ(マッハ8.8~8)で、普通のミサイルが秒速1~1.2キロ(マッハ3)ですから」(織田元司令官)。しかも飛距離が約204キロもあり、いずれは大陸間弾道ミサイルの防御に使えるとみられている。

   さらに日本にとって適しているのはコストパフォーマンス。飛来するミサイルを打ち落とすのに何十億円もかかる迎撃ミサイルに比べ、「レールガン」の弾のコストは1発2万5000ドル(282万円)でミサイルの20分の1~60分の1で済み、「ミサイルが雨あられと飛来する飽和攻撃にも対抗可能」(井上)という。

   では、実用化のめどはいつ頃なのか?織田元司令官は「時間の問題だと思う。アメリカでは搭載艦ができて試験を行っている。実戦配備するのはいつかというフェーズで、MD(ミサイルディフェンス)として使うのは10年以内だろう」と見る。

   高木美保(タレント)が「究極の抑止力になるんですかね」と疑問を呈したが、防衛省によると、防衛装備庁が主体になって研究を進めており、第3次補正予算案に10億円が計上されているという。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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