「今シーズン最強の寒波の影響で野菜や鮮魚などの価格が高騰し、食卓にも打撃を与えています」と司会の夏目三久が伝える。
山形県天童市のサクランボ農園では、雪の重さでサクランボの枝折れの被害が続出している。出荷の頃には心配だ。冬の鍋に欠かせない白菜も高騰している。東京・練馬区のスーパーに聞くと、4分の1サイズが去年(2016年)の同じ時期58円だったのが、今年(2017年)はなんと128円。社長は「白菜は秋からずっと高値が続いていましたが、それに寒気が拍車をかけた。異常です」と話す。原因の1つは寒さによる生育不良。白菜農家は「葉っぱの間に水滴がある状態で、葉っぱが凍ったり解けたり繰り返すと、傷みが激しくなり、出荷できなくなる」と説明する。
海しけて魚も高値...サバ1尾2000円も
野菜だけではない。水産会社を訪ねると、「寒気の影響で船が出せない状態が続いて、魚が捕れない。当然、価格にも影響が出ます」。海がしけ、漁に出られない船が多く、水揚げ量が減っているのだ。「実はきょうはサバが全くないんですよ。入荷がない状態です」とこぼす。平年は1尾800円という高級品を扱っているが、今は1尾2000円以上になっているそうだ。
気象予報士の井田寛子は「最強の寒気は抜けていきましたが、今度注意するのは20日(2017年1月)の金曜日です。東京の予報では『くもり一時雨』となっていますが、雪の可能性もあります。ポイントは『南岸低気圧』。上空1500メートルでみますと、マイナス3度ですが、これが南下してくると、雪の可能性が高くなります。もうひとつの要素は最低気温です。東京は2度と予報されていますが、1度だと積雪、2度だと降雪の可能性、3~4度は雨。微妙なところです」と最新情報を確認するよう呼び掛けている。