東京ガスの工場跡地、かつて4万3000倍のベンゼン
もともと東京ガスの工場跡地で、2008年には基準値の4万3000倍のベンゼンが検出され、土壌汚染対策工事が行われた。それを元に、昨年11月の市場移転が設定されていた。小池知事になってから、豊洲の地下に水が溜まっていたことから、汚染対策工事の不透明な変更などが明るみに出て、知事は過去に遡って関係者を処分までしている。
ただ、環境基準の値は、長期間継続的な摂取が前提。地下水の場合、70年間毎日2リットル飲み続けても大丈夫な値だという。委員の平田健正氏は「全く問題がない」といった。
この結果に、築地の移転慎重派は、「移った後でなくて本当に良かった。(これまでの調査の)数値に改ざんとか、疑われても仕方がない」という。また、移転推進派ですら、「年内移転を働きかけていたが、まさかこんな数字が出てくるとは大変なショック」とがっくりだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト