数値急上昇した3つの可能性 有害物質出て豊洲移転に暗雲

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   おととい14日(2017年1月)発表された東京・豊洲市場の地下水の最終調査結果は衝撃だった。基準値の79倍というベンゼン、さらに検出されてはならないシアンまでが検出された。計9回の調査のうち、7回まで「問題なし」だったことに専門家会議も首をかしげる。再調査が必要で、豊洲がどうなるかもそれからになる。

   地下水モニタリングは201か所で行われ、うち72か所から、ベンゼンなど有害物質が検出された。ベンゼンは最大で0.79mg/lで、基準値の79倍。シアンは検出されてはならないものが、1.2mg/l。ヒ素は0.038mg/lで、基準の3.8倍だった。有害物質の別はまちまちで、場所も増え、ばらつきがある。

これまでの調査と数値が違いすぎる

   この結果に専門家は「今までとあまりにも違う」「なぜ2年経って急に上がるのか、理解できない」「急激な変化、奇異に感じる」という。会議は、3月までの再調査を決めた。小池知事も、「想定を超える数値が出て、驚いている。再調査の必要があると思う」といった。

   奇妙なのは、2015年2月から16年6月までの7回の調査では、有害物質の検出がなかったこと。8回目の調査で、基準を超えるベンゼンとヒ素が検出されたために、小池知事が移転を延期して、9回目の結果を待つと決めた経緯がある。移転を延期していなければ、大騒動になるところだった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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