白のダックスフントをつくる無理
犬の保護活動をしている女性は現在、珍しい色のダックスフント2匹を引き取って飼育している。2匹とも真っ白な毛の『ダブルダップル』と呼ばれる遺伝性の目の病気で、一匹は完全に失明している。
ダックスフントはもともと茶や黒の毛を基調とした犬だが、愛好家の好みに応じて様々なカラーがつくられてきた。中でも真っ白な毛は珍しく一時、珍重されたほどだ。
ところがダックスフントに白が現れるのは、突然変異によって色素がつくれなくなる「マール」という遺伝子を持つ犬で、目や耳に障害が現れる確率が高い。障害のリスクが高いにもかかわらず珍重を好む飼い主の求めに応じ繁殖が繰り返されたという。