アメリカの次期大統領トランプ氏は、大荒れだった昨日(2017年1月12日)の記者会見を、ツイッターで「トランプタワーですばらしい会見ができた」と自賛した。CNNの記者をあれだけ罵れば、まあ満足だろうが、ニューヨークタイムズは「新たな戦争が始まった」と伝えた。メディアの力も試されることになる。
当選後初の会見でトランプ氏は、「CNNはデタラメだ」として、「お前の質問には答えない」と記者の質問を受け付けず、なおも質問させろという記者に「黙れ」とまでいった。「くずメディアは間違ったニュースを流した報いを受ける」とも。
まさに前代未聞。トランプ氏にしてみれば、選挙戦でこぞって「クリントン勝利」を予想していたメディアなんぞ、という思いがあるのだろうが、ホワイトハウスでもこれを通すとなると、話はまた違ってくるだろう。大統領としての資質にも関わる。
「スッキリ」も、今日のアメリカのメディアがどう伝えたのかを突っ込んで欲しかったのだが......。記者クラブ(どのクラブかもわからない)が抗議の声明を出した、とだけ。
核心の問題にふれない番組はどうよ!(「スッキリ」のことだ)
昨日の会見では実は、大統領選挙でロシアが情報操作をしていたというホットな話に、トランプ氏が微妙な答えをしていたのだが、「スッキリ」は昨日も今日もこれに触れず。代わりに、今後のトランプ政権を動かすキーマンに話が飛んだ。
それが、トランプ氏の娘イバンカさん(35)の夫、ジャレド・クシュナー氏(36)。トランプ氏の周囲で最も切れる男と言われ、トランプ氏も全幅の信頼を寄せ、選挙期間中も助言を受け続けていたという。昨日の会見にも姿を見せていた。
新政権では、ホワイトハウスの上級顧問就任が言われている。職制では首席補佐官のラインス・プリーバス氏(共和党全国委員長)の部下ということになる
が、内政・外交にわたって幅広くトランプ氏に助言するはず。実質は首席補佐官とまで言われる。身内を職制の上位に据えるわけにいかないからだと。
いったいどんな人物なのか。ニュージャージー出身で、ハーバード大で社会学、ニューヨーク代で経営学を学び、マンハッタンで父親の不動産業を継いで成功した。2009年にイバンカさんと結婚。3人の子供がいる。トランプ氏にはライバルだったのが、今は後継者の位置付けだという。それが、ビジネスを捨て、ホワイトハウスに入ろうというわけだ。
イバンカさんもワシントンDCへ移ることを表明しており、「その写真を入手した」と、バラエティお得意の目隠しまで使って、「スッキリ」の話はますますそれた。6億円と言われる豪邸は3階建て、6寝室? 広い庭があるらしい。日本大使館にも近い高級住宅街。オバマ大統領が住む家とも近いという。
加藤「質問受け付けないってのはナシでしょ、と思うんだが......」