講談社編集者の逮捕にかたず飲む出版界! OBだから分かる講談社とマンガ業界の実相

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   年明け早々出版界に衝撃が走った。私の古巣である講談社の社員が妻殺しの容疑で逮捕されてしまったのである。

   1月10日(2017年)、警視庁に逮捕されたのは講談社のマンガ雑誌・モーニング編集次長の朴鐘顕(パクチョンヒョン)容疑者、41歳。

   事件が起きたのは昨年(2016年)の8月9日未明だった。文京区千駄木の自宅で妻の首を締め窒息死させた疑いが持たれている。

   11日に発売された週刊文春は、いち早くこのことを報じているが、同誌によれば、事件当初、警察に対して朴容疑者は「妻は自殺した」といっていたそうだ。だが遺書は残っていなかったし、自殺する動機も見つからない。遺体の状況なども容疑者の話と違う点が多かったため、警視庁捜査一課は殺人の可能性もあるとみて両面で捜査していた。

   その後、死因は窒息死で、被害者の首には手で絞められた跡があり、絞殺死体によく見られる舌骨の損傷はなかったが、室内が物色された形跡も誰かが侵入したとも考えにくいことから、夫である朴容疑者が犯人ではないかと内偵していたという。

逮捕に時間かかったのは敏腕編集者ゆえ

   週刊文春によれば、これほど時間をかけたのは、彼が大手出版社の社員編集者で、大ヒットマンガを数多く手がけてきた敏腕編集者だからだという。

   講談社でも、何度か朴を呼んで事情を聞いたが、本人は一貫して否定していたそうだ。事の真偽はまだわからない。彼が講談社のマンガ誌・モーニングの現役編集次長であり、09年に立ち上げた別冊少年マガジン創刊の編集長(週刊少年マガジンの副編集長も兼任)のとき、後に大ベストセラーになる『進撃の巨人』など数々のヒット作品を手がけてきたため、社内の人間に聞くと講談社は混乱の極にあるようだ。

   私は彼のことを知らないが1999年入社だというから、私が週刊現代を離れ、インターネット・マガジン・Web現代を立ち上げた頃である。

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