「金のスプーン」と韓国で揶揄される財閥御曹司の暴行事件が相次いでいる。総資産3兆8000億円という財閥ハンファグループ社長の三男、キム・ドンソン容疑者(27)が5日(2017年1月)午前3時すぎ、ソウルの高級住宅街江南地区の飲食店で泥酔し、従業員2人を殴った。パトカーで連行される途中でも暴れ、暴行と器物破損容疑で逮捕された。
キムは13歳から馬術を習い、アジア大会の個人競技で3連覇し、2014年には団体で金メダルもとった。このときのチームメートに朴大統領との不正な情報操作などの容疑で逮捕された崔順実被告の娘で法人資金の流用疑惑などが持たれるチョン・ユラ(20)がいた。キムは連行や取調べには抵抗していたが、報道陣には「過ちを認め、どんな罰でも受ける」と答えた。
年末から相次ぐ会社御曹司の不祥事
昨年(2016年)12月26日には資産978億円の鉄鋼メーカー御曹司(34)が飲食店で支払いにもめて、ショーケースにカップを投げつけた器物破損で検挙され、21日にはベトナムからソウルに向かう大韓航空機内で化粧品開発会社の御曹司(34)が酒に酔い、女性客室乗務員に暴行したとして逮捕された。
格差社会の韓国では、親の資産をスプーンに摸してランク分けする言葉が若者にはやっている。「金のスプーン」は資産2億円、銀は1億円、銅は5000万円以上で、したは「泥」や「土」もあるらしい。
司会の小倉智昭「国民の不満はつのる一方だね」
文
あっちゃん| 似顔絵 池田マコト