司会の菊川玲が「驚きました!」として紹介したのが、紅白歌合戦にも出場した国民的人気グループ「いきものがかり」の突然の活動休止宣言だ。5日(2017年1月)午後2時に、公式ホームページに「10年間、3人で一生懸命に頑張ってきたので、ここらで一度、メンバーそれぞれ、自由になってみようと思います」と発表したのだ。
番組では、いきものがかりのヒット曲を次から次に歌詞付きで流しながら、同グループの10年の軌跡を追った。
金魚に餌やる「生き物係」が由来
いきものがかりは、小学校からずっと同級生だった2人が1999年2月に結成。小学校時代に金魚に餌をやる「生き物係」を担当していたことで名付づけられた。同年11月にボーカルの吉岡聖恵が加入して3人になり、2006年に「SAKURA」でメジャーデビュー。08年にはNHK紅白歌合戦初出場を果たし、10年にはNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の主題歌「ありがとう」が最大のヒット曲となった。また、12年にはNHKロンドン五輪のテーマソング「風が吹いている」を歌い、紅白歌合戦絵は赤組のトリを務めた。昨年にはメジャーデビュー10周年を向かえて、結成直後から路上ライブを行っていた厚木市で凱旋ライブを決行した。そして、9年連続出場となった昨年末の紅白では、デビュー曲「SAKURA」を熱唱し、ひと区切りの思いを伝えていた。
牛の着ぐるみ姿で「放牧宣言」
そして昨日、ホームページに3人が牛の着ぐるみ姿で「いきものがかり放牧宣言」というタイトルのメッセージを掲載し、活動休止を伝えた。
「放牧宣言」とした理由を、昨夜出演したラジオ番組でリーダーの水野良樹が打ち明けていたことを、プレゼンターの内野泰輔アナが紹介。ネガティブなイメージがある「休止」ではない言葉を考えていた際に、吉岡がポロリと漏らした「放牧」という言葉を採用したためだという。
"放牧"よりも"放流"では
これに司会の小倉智昭が競走馬の放牧に喩え、
「一度自由に活動したら今度は自由がよくなったりすることもある」
と、グループであり続ける難しさを指摘すると、コメンテーターの中瀬ゆかり(新潮社出版部長)が
「生き物係で金魚に餌を上げていたのだから、"放牧"じゃなくて"放流"がよかったのでは?」
との発言。これにスタジオは大ウケ。「放流だと戻ってこないイメージがある」と、これをリセットした直後の小倉の発言が「馬の場合は放牧のタイミングが難しい」と、また馬の喩え。内野アナが「(今回は)牛なんです」と応じると、小倉が「牛なのね?」と発言し、またスタジオは笑いに包まれる。
もう1人のコメンテーターで有名ブロガーの山本一郎が
「今日は中瀬さんの"放流"に全部持ってかれちゃいましたね」と言いつつも、「次のステップに進んでほしい」
と、この話題をまとめた。