横浜点滴殺人事件で重要証言
暗い話のついでに週刊文春の「横浜点滴殺人事件」にいこう。9月に起きた神奈川県横浜市の大口病院で起きた殺人事件だが、当初は犯人逮捕はすぐと思われたが、意外に長引いている。
物証が乏しく、容疑者逮捕に結びつく決定打がないことが、捜査を難しくしているようであるが、週刊文春は、犯人に結びつく重要証言を入手したと報じている。
それは事件が発生する約三週間前のことだという。
「四階病棟の夜勤は二人の看護師が担当。定期的に病室を巡回し、入院患者の検温や点滴の切り替えを行っていた。
突然、そのうちの一人が持ち場を離れた。何かを隠すようにタオルで包み、ナースステーション近くの汚物室へ入って行く。その後、汚物室から発見されたのは、犯行に使われたのと同種類の消毒液『ヂアミトール』の空容器だった」(週刊文春)
この人間を週刊文春はB氏だとしている。15年春頃から大口病院に勤め始めた当時20代の女性看護師のB氏は、先のような不審な行動を、同僚看護師に目撃されているというのだ。
この女性、一時は「県警が逮捕状の請求を検討した」という情報が流れ、自宅のアパートの前は報道陣でごった返したが、その後の動きはないようだ。
大口病院は入院病棟を16年で閉鎖、外来診療だけと発表している。
だが、どこへも行くあてのない患者もいて、病院側の責任感のなさも指摘されているそうだ。
こうした無責任な病院で死にたくはないとは思うが、それさえも「贅沢」だといわれる、死に場所のない老人が大量に出る時代がすぐそこに来ている。生きるも地獄、死ぬも地獄か。