週刊ポストは再び「ニホン・アズ・ナンバーワン」
週刊ポストの巻頭は「日経平均は史上最高値へ一直線!」。再び「ニホン・アズ・ナンバーワン」の座を取り戻すという夢のような特集である。
企業の収益率(PER)は、アメリカのマイクロソフトが約30倍、グーグルが約38倍なのに、トヨタは約14倍、ソフトバンクグループは約10倍と低く評価されている。
為替レートは1ドル=150円で釣り合う。トランプの政策は景気をさらによくさせ、五輪を控えている日本の地価はバブル期のように上昇するそうだ。
よくもまあ、これほど楽観的に考えられるものだ。先のニューズでは「トランプ相場ははかない幻想だ」とタイトルを打ち、こう結んでいる。
「投資家の皆さん、暴走列車から飛び降りるタイミングにはくれぐれもご注意を」
米中関係、原油高、欧州の混乱、どれ一つをとっても日本にいい影響があるとは思えない。その答えが出るのはそう遠くはないはずだ。