2016年は週刊文春の年だった! 最新号の寂しさ、蓮舫民進党代表の噂がトップ記事? 28日発売最終号に期待

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   今週の週刊文春が寂しい。ベッキーのゲス不倫で始まった週刊文春のスクープ快進撃は目を見張るものがあった。今後、2016年の週刊文春を君は読んだか、と語り継がれることになるだろう。

   毎号、超ド級のスクープを期待してはいけないだろうが、それにしても今週の右トップが「嫌われ蓮舫と十一人の"踏み台男"」、左トップが「"エビデンス健康食"保存版献立付」では......。

   28日発売号が今年最後だそうだから、それに期待しよう。蓮舫民進党代表が、回りが期待したほど人気が出ないのは、日本と台湾との二重国籍問題が影を落としているのかもしれないが、私は不人気の一番の理由は、野田佳彦元首相を幹事長に据えたことだと思っている。

   彼はたしかに弁は立つ。安倍首相に対する国会質問はなかなか鋭い。だが、野田は旧民主党を選挙で惨敗させた「大戦犯」である。自民党の一強支配を許してしまった元を辿れば、野田首相(当時)が安倍自民党総裁(同)と握手し「やりましょう解散」したことから始まったのだ。

   新しい民進党を有権者にアピールするために、蓮舫代表は民主党の手垢が染みついた人間ではなく、無名でも清新な人物を選ぶべきであった。

   クラリオンガールから政党のトップに成り上がった蓮舫の過去や、夫を小馬鹿にしたような発言、覚醒剤所持容疑で逮捕されたことのある不動産会社元社長との噂などについて、読者は知りたいと思うだろうか。少なくとも巻頭でやる話ではない。

   もうひとつの売り物「科学的根拠のある健康食」はどうだろうか。がんにはブロッコリー。キャベツは胃や肺に効く。肝臓にはコーヒー。認知症には乳製品がいいと千人調査が効果を証明した。

   高血圧には赤ワインより玉ねぎを。有効ポリフェノールのあるバターもいい。糖尿病にはサラダより野菜炒めを。果物でも柿とブドウは血糖値を上昇させる。健康で長寿になりたかったら玄米。りんごの皮と緑のトマトで筋力低下予防を。とまあ、これまでいわれてきたことの集大成である。

   週刊文春独自の新しい視点はないが、健康にいい食べ物をもう一度おさらいしたいという向きにはいい特集であろう。

薬の副作用はいろいろあるよ

   ついでに週刊現代のお馴染み企画、厚労省が新たに認定した「副作用のある薬30」にも触れておこう。

   私からいわせれば、薬は多かれ少なかれ副作用はある。食事も然りである。では食べないで生きられるか。人間は死ぬために生まれ、生き、土に還るのだ。とまあ、哲学的なことをいっても始まらないが、週刊現代が列挙している薬の中に私が毎日飲んでいるものがいくつかある。

   降圧剤のアムロジンは毎日飲んでいる。無顆粒球症という白血球の一種がなくなる症状が出るそうである。糖尿病薬のジャヌビアも毎日。類天疱瘡という、はっきりした理由がないのに水疱ができるそうだ。痛み止めのロキソニンもたまにだが飲む。小腸・大腸の狭窄や閉塞を起こすから要注意だそうだ。

   抗不安薬のデパスも常備薬である。これは依存症になり、長期に使用すると脳が萎縮して認知症になりやすいそうだ。もう手遅れだろう。睡眠導入剤のハルシオンも毎日寝るときに飲んでいる。高齢者はふらつき、攻撃的になるなどの副作用が出やすいそうだ。

   私が、この連載で週刊誌を「罵倒」したりするのは薬の副作用のせいかもしれない。よってお許しいただきたい。

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