「おいん家の玄関におったけん、後ろからバットでフルスイングしてぶち殺してやった」と佐賀県の高校生が、アナグマの死骸の映像と実名、顔写真、高校名と電話番号などをネットにアップしたところ、批判が巻き起こり、高校にも電話が3000件もかかる騒ぎとなった。
ネットでは「害獣だとしても画像まで晒すな」
男子生徒から聞いた校長はこう説明している。「男子生徒は7月(2016年)、自宅の花壇を荒らしているアナグマを発見し、バットでフルスイングではなく、棒で追い払うつもりでアナグマをちょっと叩いたら命が絶えてしまった。両親に駆除したことを報告するために写真1枚を撮ったということでした」
また、ネットに投稿したことについては「アナグマは害獣でもあり、いろんな被害をもたらすこともあるので警告の意味で写真をあげたということでした」という。男子生徒が住む佐賀・武雄市は山や森の多い自然豊かな場所で、田畑がアナグマやイノシシに荒らされる被害が頻発し、猟友会に限り狩猟や駆除が認められていた。
しかし、近隣住民やネット上では「アナグマは人に向かってきたりしない動物。殺すのは残酷だ」「死骸を他人の目に触れさせる行為が異常」「ネットに書き込んだ内容について、学校の電話番号や彼女の本名までネットに撒いたりするのはちょっと違う」という意見が多い。
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト