国交省やっと政府・自治体・民間のデータ一元化
近年、地下開発はますます深くなっている。道路のすぐ下に生活インフラ、その下に道路や地下鉄、さらに下に巨大貯水槽やリニア新幹線(名古屋)がある。深くなると地下水の水圧も上がり、事故のリスクも上がる。名古屋・西区で起きた陥没は地下30メートルで起きていた。
国交省は地下の安全性を検討する専門委員会を発足させて、年明けから議論に入るという。論議のポイントは地下利用の一元化だ。政府や自治体、民間がバラバラに持っている地盤や地層のデータを共有化する。
都営大江戸線は東京の一番深いところを走っている。再開発が進む渋谷では、私鉄、地下鉄が入り乱れ、地下深く巨大貯水槽ができ、川の付け替えまで行われていると聞く。宇都教授によると、「東京駅は地下水の上に浮いているような状態」なのだそうだ。