いわんこっちゃない。プーチン・ロシア大統領は安倍首相を3時間近く待たせたうえ、山口の旅館での差しの話し合いでも、安倍が期待していた北方領土については従来の主張通り「領土問題はない」と斬って捨てられたようである。事前にそれがわかっていたのだろう、安倍は1月解散を諦めたという報道が産経新聞に出た。
私の関心はそんなところにはない。プーチンは旅館の料理に手を付けたのだろうか。ニューズウィーク日本版はプーチンの大特集を組んでいるが、さすがに読み応えがある。その中で、プーチンはソ連時代の諜報機関で、自分もの出身でもあるKGBの復活を狙っている。ロシアの領土拡張に終わりはないという野心を覗かせている。
北方領土は「大祖国戦争(プーチンは第二次大戦をこう呼ぶ)におけるロシアの勝利を象徴する重要な一部」だと考えている。プーチンは日本が中国に抱いている恐怖心を利用できると公言している。彼は北方4島を返すつもりはなく、目的は日本から資金を絞り出すことにある。トランプ勝利はプーチンにとって千載一遇のチャンスだと、プーチンの戦略について書いている。
欧米の金融制裁はロシア経済に確実にダメージを与えたが、ロシアの人びとは不満をいうどころか、「プーチンが事実上の権力を握った99年からの10年で、実質所得(インフレ調整済み)が倍増したことに感謝している」というのである。
読みどころはプーチンの日常を描いた特集で、朝起きて朝食を取るのは正午を少し回ってから。側近たちが待機しているのにもお構いなく、プールで2時間ほど泳ぐ。愛読するのは歴史書。執務室ではコンピューターは滅多に使わない。ドイツ語が堪能で、外国メディアが彼を悪者扱いしていても知りたがる。ネットに拡散している彼の風刺ビデオも見るという。
住まいはモスクワの郊外で一人暮らし。両親はすでに死去し、妻は精神疾患を患い長い別居のすえ離婚。2人の娘の存在は国家機密だが、政治には関わっていない。
専用機は3機。どこへ行くにもコックや安全な食材を持って行き、「たとえ国家元首が用意した食材でも、決して口にしない。クレムリンの検査を通ったものでない限り、外国産の食材は食べないのが決まりだ」という。安倍首相が用意したもてなし料理を食べたとすれば、プーチンが安倍に心を許したということになるのかもしれない。
子供の頃は「ワル」でならし、みんなが宇宙飛行士になりたかった時代にKGBに入ることを夢見た。ソ連崩壊後、わずか10年でロシアの主に登り詰めたが、その間なにをしていたのかは全く不明である。そんな男と三代続いた政治家のボンボンである安倍首相が太刀打ちできるわけがなかったのだ。
R-1乳酸菌ステマ番組バレてからもやってたテレビ各局!ヨイショしまくりバラエティーは疑え
フライデーが成宮寛貴のコカイン疑惑の第3弾をやっているが新しい情報はない。先週、週刊文春が報じた三反園鹿児島県知事の選挙中の収支報告違反だが、<知事の陣営が、初当選した7月の知事選の選挙運動費用収支報告書で、少なくとも135カ所を訂正・削除していたことがわかった>と12月16日付(2016年)の朝日新聞が報告書を閲覧し、確認したと報じた。
それにしても135か所とは多すぎないか、三反園知事。
ところで、ステマ番組とは広告料金をもらいながら、それを隠して、あたかも独自で探し当てたような番組を作ることをいう。昨年9月(2015年)に、TBS系列のローカル局「IBC岩手放送」が、明治から広告料金をもらってR-1乳酸菌がインフルエンザ予防に効くなどと放送し、番組審議会で問題になった。
R-1乳酸菌といえば、私もときどき飲む明治のヨーグルトであるが、局の幹部が事実を認め、番組で用いた素材も明治から提供を受けたと『自白』したという。これは当然ながら放送法で禁じられているが、週刊新潮が調べたR-1乳酸菌を扱いながら明治の名前が出て来ない番組は、IBC放送後も全キー局にわたってあったそうである。
私はあまり見ないが、テレビではコンビニやスーパーを取り上げ、そこで売っている商品を製造過程から事細かに紹介するような番組が多くある。ひな壇に並んだお笑い芸人たちが「メチャスゴ~イ」「おいしいそう」などと出来レースで驚いてみせるが、あのような番組もステマではないかと、私は睨んでいる。茶の間の視聴者も漫然と見ているだけでなく、ステマかそうではないのか見分ける厳しい目が必要だろう。
増え続ける東京「空き家」憧れの団地・戸山ハイツもいまや限界集落
週刊現代は、全国的に空き家の問題があるが、東京も例外ではなく、世田谷などは持ち家のマンションの空き家率は23区内で一番多いと報じている。私の住んでいる中野区も高く、13・7%もある。豊島区が一番高く15・8%。札幌の中央区は20・3%。大阪住吉区は23・8%もあるという。4軒に1軒が空き家。それが年々増えているのだ。
そうなれば道路や公園、橋などのインフラが老朽化し、埼玉県秩父市では、水道管の破裂や漏水などの被害が年間700件を超えるが、財政的に余裕がないため対応できないという。なかには、自治体同士が人口争奪合戦を繰り広げているところがあり、対抗するために規制を緩和して農地エリアの宅地開発を認めるため、空き家がさらに増えるという悪循環が繰り返されているそうだ。
私のオフィスの近くには戸山ハイツという、かつては憧れの団地だったところが、限界集落化して問題になっている。高齢化、一人暮らしがやがて・・・。早く手を打たないと都心でも人がいなくなってしまう。政治家は無策なことを自覚し、一刻も早く策を考えるべきである。
年金改悪の裏で「議員年金」復活画策!年間80日しか議会ないのに役得
次は週刊ポストの怒りの告発。安倍首相は年金法改正の必要性を「世代間の公平をはかるのに必要だ」といったが、ならば、法案審議の最中に今国会で動き出した「議員年金」復活計画は、議員と国民の公平をはかるのに必要なのかと週刊ポストは追及している。
議員年金は「役得年金」との批判が多くあり、小泉政権下の2006年に廃止された。地方議員の年金も、民主党政権下の11年に全ての地方議員に特権年金があるのは世界でも日本だけ、国民生活と乖離した悪しき制度として、国会の全会一致で廃止が決まった。
だが、年金審議の最中に、全国都道府県議会議長会の連中が首相官邸や自民党本部を訪ねて、議員の年金加入を求める決議を渡した。議員年金がないと市町村議員のなり手が少ないからというのが理由だそうだ。年金がなくてなり手がいないのなら、そんな志の低い人間はいらないと思うのだが、そうではないらしい。
日本の地方議会は、平均年80日程度しか開かれていないという。兼業も多く、フルタイムで働いてはいない。そんな連中に国民が負担して厚生年金に加入させる必要はないと思うが、タネを明かせば、地方に旗を振らせて国会議員も便乗して厚生年金に入れるようにしようという魂胆なのだそうだ。
国民の年金を削って自分たちの年金は復活させようなんて、ふざけるなである。次の選挙で国民の怒りを見せてやろうではないか。
週刊現代によれば、慶應大学に続いて集団レイプ事件を起こした千葉大学医学部の5年生3人が逮捕されたが、この千葉大医学部、東大や東京医科歯科大に次ぐ偏差値の高い大学だそうだ。なかでも、逮捕された山田兼輔容疑者(23)は名門校出身で、一族はエリート法曹一家だという。
高祖父は明治時代に東京大学法学部を出て、大隈重信とともに現・早稲田大学の創設に関わった日本法曹界の父ともいえる存在。曾祖父も東京帝国大学法学部出身で、岸信介元首相とは学友だった。祖父も第一弁護士会副会長を務め、父親も東大卒の弁護士。祖母や伯母も弁護士だというのだ。それがなぜ?という疑問が湧くが、相当なプレッシャーもあったのに違いない。だから弁護士ではなく医学部を選んだのかもしれない。
このレイプ事件は、千葉大学付属病院の研修医・藤坂悠司容疑者まで「先生もどうですか」と誘われ、レイプに参加したというのだから、なにをか況んやである。人間教育のできていないエリートがチヤホヤされて、女性をモノとして見るようになる。東大で起きた集団わいせつ事件でも、被告たちが、だから自分たちの行為は許されると思っていたといっている。弁護士の父親はそうした考えが間違いであると教えなかったのだろうか。
ビールで認知症予防・・・苦み成分が脳内悪性物質を掃除して免疫細胞活性化
ところで、私も家人もこの頃自分が認知症ではないかと思うことがたびたびある。年だからと諦めてはいるが、週刊文春はビールが認知症予防になると報じている。もはや遅いとは思うが読んでみた。
何でもビールの苦みになっているホップに含まれるイソα酸という成分が有効だというのだ。アルツハイマー型認知症は大脳皮質に異常なタンパク質が沈着してできるらしいが、脳内に溜まった悪い物質を包み込み消化してくれる免疫細胞をイソα酸が活性化させるそうだ。
50歳から70歳の男女25人に1日グラス1杯のノンアルコールビールを4週間飲み続けてもらったら、6割の人に脳活動の上昇を示唆する結果が得られたという。これは東京大学と学習院大学の共同研究で、発表したのがビールメーカーのキリンというところがやや引っかかるが、ビールを飲んでハワイへ行こうではなく、ビールを飲んで認知症よさようならとなれば嬉しい話である。
だが、飲みすぎてはいけないし、イソα酸を多量に入れてしまうと苦すぎて飲めないようだ。早く何とかしてくれないかね、キリンさん。
お次も健康もの。ポストはよほど血圧のことに関心があるようだ。今週も巻頭で「血圧147は健康値だ」と大声で主張している。背景には「高血圧利権」とでもいうべき学会や製薬会社のムラがあるからだと批判している。
糖尿はもちろんだが、血圧も「高い」と判定されれば、一生薬を飲み続けなくてはいけない。医者や製薬会社にとっては、一度掴めば死ぬまでカネになるいい金づるであることは間違いない。その証拠に、日本の血圧平均値は変わらないのに、高血圧患者は増えているではないかと週刊ポストは追及している。
たしかに日本の基準値は低すぎる。外国では血圧150でも薬を出さない国が多くある。先日、「医者に嫌われる医者」を自認し、以前から医療の問題点を指摘し、最近「不要なクスリ 無用な手術」(講談社現代新書)を出した富家孝医師と対談した。富家氏はこういっている。
「この本にも書きましたが、もう四十五、六年前に文化勲章を貰った沖中重雄・虎の門病院長が書いた『内科診断学』に、血圧は年齢+九五でいいと書いてありますが、それが正しいと思います。僕は今六十九なんで一五〇ぐらいあったって、あんまり気にしないです。 製薬会社の都合で高血圧学会と循環器学会がそれに合わせて上が130、下が85としたから、日本はすごい数の高血圧患者がいるんです。製薬会社にとっては一番のドル箱ですからね。 糖尿病が悪化すると人工透析になりますが、これは年間約四百八十万円かかる。しかも死ぬまで続けなくてはいけないから、病院にとって透析患者は『定期預金』といわれています」
厚生労働省は医療費を削減しようと「高齢者優遇」の仕組みを崩そうとしている。「15日に決まった医療制度の見直し方針では70歳以上で一定の所得があれば現役世代と同じ負担を求められるようになる」(朝日新聞12月16日付)。年寄りをいじめるのではなく、血圧や血糖値の基準値を見直すだけでも、相当な医療費削減になるはずだ。製薬会社や医者の団体が怖くていい出せないのだろうが、やるべきはまずこっちのはずだ。
大谷翔平「年俸2億7000万円」やっぱりけちハム・・・これで決定!来季で大リーグ移籍
週刊新潮に、安倍首相がカジノ法案を急いだわけは、カジノ経営のノウハウを持っているトランプへの配慮があり、カジノをつくってトランプ大統領にお越しいただくというシナリオ描いているのではないかと報じている。十分にあり得る話だ。
週刊ポストは「大谷翔平『年棒2億7000万円』はいくらなんでも『失礼』だ!」と怒っている。たしかに「6億円でも安い」(野球評論家の江本孟紀氏)かもしれないほどの大活躍で、しかも投手とバッターでチームを日本一に導いた逸材である。私も最初に見たとき、あれっと思った。日ハムはケチだという評判通りだが、チーム内の事情もあったようだ。
大谷の契約更改の4日前に日ハムの主砲・中田翔のアップが3500万プラスして2億8000万円と決まった。栗山監督は、今の日ハムは中田のチームだから、大谷が3億、4億もらったら中田がそっぽを向くと、気配りをした。それより低い額で大谷がサインしてくれれば、すべてが丸く収まると考えたというのである。
どちらにしても来季限りで大谷は大リーグへ行くことを表明している。早くメジャーでの活躍が見たいものではある。
【絶対外れる馬券術】勝ちっぷりがいい牝馬ミスエルテ!心配はスローペースの前残り
先週は間違って本命のソウルスターリングが勝ち、▲のリスグラシューが2着で的中。今週は絶対外すから安心して。
朝日フューチュリティステークス。人気は唯一の牝馬ミスエルテ。先週のソウルの走りを見ると、フランケル産駒は相当いい走りをする。前走の勝ちっぷりもいいし、今回の枠順も揉まれないでいいだろう。負けるとすればスローになった時の前残りだが、阪神の外回りの1600メートルなら2着は外さない。相手はルメールのダンビュライト、一発があればデムーロのクリアザトラックか。
そこで印は本命ミスエルテ、対抗はダンビュライト、▲はクリアザトラック。△にタガノアシュラ、レッドアンシェル、アメリカズカップ、サトノアレスと見た。モンドキャニオンは距離が長いとみて消す。GOOD LUCK!