サッカー年末恒例のクラブチームの世界一を決める「FIFAクラブ・ワールドカップ2016」の決勝に、鹿島アントラーズが残った。アジア勢で初めての快挙だ。こうなると見たいのは欧州代表レアル・マドリードとの対戦。レアルが相手なら負けても納得するが......もうひとつの準決勝は今日15日(2016年12月)行われる。
昨日行われた鹿島(開催国)vs南米代表アトレチコ・ナシオナル(コロンビア)の準決勝。終わった時、「勝っちゃったよ」と叫んだ人は多かった。誰も勝てるとは思っていなかったからだ。それが、3-0という信じられないスコアで勝っちゃった。
個人技にも優れたアトレチコの猛攻はすごかったが、鹿島のディフェンスがしのいでしのいで、前半30分に試合が動いた。鹿島のフリーキックのゴール前で鹿島のフォワードが転んだのを、主審が今回から導入した史上初の「ビデオ判定」を適用して、アトレチコのディフェンダー妨害と判定。ペナルティーキックになった。
これを土居聖真選手がきっちりと決めて先制点。折り返して後半、相手が疲れた38分、ゴール前に飛び込んだ遠藤康選手がキーパーとの交錯を抜けて、後ろ向きにヒールで2点目。さらに2分後、鈴木優磨選手がダメ押しを決めて、クリスチアーノ・ロナウドまがいのガッツポーズ。ここで勝負あった。
開催国代表の鹿島が快進撃、決勝は18日
この選手権は、かつては欧州と南米のチャンピオン争いを日本のスポンサーが演出したのだったが、今では世界6地域のチャンピオンが競う場になっている。鹿島はJ1王者として開催国代表として、これまでにオセアニア、アフリカを破り、そして昨日の南米王者というわけだ。
決勝の対戦相手は、欧州王者のレアル・マドリード(スペイン)と北中米カリブ王者のクラブアメリカ(メキシコ)の勝者。アジア王者の全北(韓国)はクラブアメリカに敗れている。準決勝が今日、決勝が18日。
加藤浩次も大興奮。かつてのトヨタ・カップから語り始めて、「アントラーズは開催国枠で出て、南米を破るとんでもないことで」と話が止まらない。例のビデオ判定によるPKで流れが鹿島に行った話から、「レアル・マドリードに勝ってもらいたい」とついに本音。
クリスチアーノ・ロナウドら世界のスター選手ずらりと鹿島がぶつかるだけで楽しくなる。「親善試合じゃないから、本気で鹿島とレアルが日本でやるというのは......チケット余ってねえかなぁ」(大笑い)