<「連続テレビ小説 べっぴんさん」>(NHK) 順風満帆、とんとん拍子の展開に「なんか、なんかなあ」 成功した主婦の起業話、時代にぴったりか

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ヒロイン口ぐせ「なんか、なんかなあ」は魔法の言葉

   ちなみに、この「なんか、なんかなあ」はすみれの口ぐせ。普段、自分の意見をあまり言わないが、この「なんか、なんかなあ」が出ると、すべてが覆されるという魔法の言葉だ。「あまちゃん」の「じぇじぇじぇ」、「あさが来た」の「びっくりぽん!」、「とと姉ちゃん」の「どうしたもんじゃろのう」と、このところのヒロインには必ず口癖があるのが特徴だが、なかなか「じぇじぇじぇ」を超えるヒット作は生まれない。ま、縁起物のようなものだろうか。

   ナレーションは若くして亡くなったすみれの母・はなを演じていた菅野美穂が担当。この必要以上にゆっくりな喋り方と、菅野特有の鼻づまりの声は正直苦手。順風満帆なすみれの人生と反比例し、ドラマ全体がずっと曇天と言う感じで重苦しいのは、このナレーションのせいかも!? まったく進まないかと思うと、突然、すっ飛ばしたようになるストーリーを書いているのは渡辺千穂。「名前をなくした女神」「サキ」「ファーストクラス」など、女性のいざこざなど、女性同士の人間関係の面倒臭さを描いた悪意に満ち満ちたドラマには定評があるが、「べっぴんさん」のようなホワイトドラマはあまり向いていないかも。

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