悩んでいた昔の自分のために書く
なぜ本を書こうと思った? 答えは、本のあとがきにあった。「悩んでいた昔の自分にプレゼントする本を書きたいと思った」。小3の時転校して、いじめを受けた。お母さんの弥生さんに「学校に行きたくない」といった。弥生さんは「よく言えたね。私が小学校の時に『行かない』という選択を選ぶことはできなかったし、それを『自分で決めて自分で言える』のはすごいなと思いました」と言った。
その時のことを本ではこう書いている。「学校に行きたくなくても行っていた頃、僕は生きていたけど死んでいた。自分の声を無視し続けて、僕は僕を殺していた」「あの頃の僕に言いたい。自分を生き返らせるんだ。僕ならできる。未来の僕は生き返ってるぞ」
今、月に一度、先生に普段の生活を報告することで、学校に通わず、自宅学習をしている。興味のあることを自分で学びに行く。本を読んで著者に会うとか、講演会、イベントに参加。出版記念握手会などどんどん出かけるのだそうだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト