「2016年新語・流行語大賞」のトップ10に入った「保育園落ちた 日本死ね」を、タレントのつるの剛士がツイッターで「こんな汚い言葉に国会議員が満面の笑みで登壇、授与って。なんだか日本人としても親としても僕はとても悲しい気持ちになりました」と批判し、賛否が賑やかになっている。
「選ぶにあたって、過激だとか穏当だとかで言葉を選ばない」
インターネットには「あれは流行語扱いじゃダメだって思うよ」「影響力ある賞なだけに選ぶ言葉は慎重になるべきだ」というか書き込みもあり、東京・銀座で「モーニングショー」が聞いてみると、「少し気持ちが暗くなる言葉かなと。もう少し明るい言葉が入るといいかな」(30代女性)と否定的意見が多かった。
選考委員の一人、漫画家のやく・みつるが苛立ち気味に新語・流行語について説明した。「私も当初は嫌悪感を示した方ですけど、それとこれとは話が違う。全然ね。流行語を選ぶにあたって、過激だとか穏当だとかで言葉を選ばない。何の尺度にもなりません。口の端にのぼるという意味の流行語もあるが、その言葉が物議を醸すなり、そこから議論が巻き起こるのも広い意味での流行語です」
民進党・山尾志桜里議員の授賞式出席が気に入らん?
石原良純(タレント)「待機児童の問題ではなくて、言葉として流行って流行語の中に入ったと、うなづけるんですけどね」
弁護士の住田裕子「『死ね』というのは軽々に使うべきでないと思いますが、待機児童問題で強くアピールした言葉としては残ると思います」
アシスタントの宇賀なつみアナ「たしかに汚い言葉ですが、ブログの内容に共感されて実際に広がってデモも起きたわけで、全部ひっくるめての流行語なのかなと思います」
今ごろ問題になるのは、国会でこの言葉を取り上げたのが民進党の山尾志桜里衆院議員で、授賞式にも出席して「声を上げた名もない一人のお母さんとそれをあと押ししてくれた2万7682人の女性たちに代わって賞を受けさせてもらいます」とあいさつしたのが気に入らんということではないのか。