株屋の口車に乗る週刊現代・週刊ポスト!無責任すぎないか?「トランプ就任で株価暴騰」
週刊現代と週刊ポストにまたまた脳天気な記事が載っている。トランプが大統領に就任する1月20日(日本では2017年1月21日)、日経平均株価が2万1000円を超えるというのである。どうしたらこんな記事が考えられるのだろう。週刊現代によれば、トランプが10年間で1兆ドル(約110兆円)の巨額な資金をインフラ投資に投じるといっているからだというのだが、こんな公約が実行されるのかどうかも分からないのに、株屋たちの口車に乗って囃し立てる神経を疑う。
週刊ポストも同様の主旨で爆騰すると読む。また週刊現代はトランプが選挙中、米軍による日本の防衛や基地のあり方を見直すといったから、防衛省への機器の納入が多い三菱電機やNEC、三菱重工、三井造船が買いだというのだ。
トランプが明言しているのはTPPをやらないということだけだ。週刊現代と週刊ポストは、株屋のお先棒を担いでいるだけではないのか。いくら週刊誌だからといっても、ジャ-ナリズムを忘れてはいけない。
11月20日のNHKスペシャルは、遺伝子解析がん治療は革命的ながん治療になると放送したが、これがスゴイと、週刊ポストが後追い記事をやっている。
同じ部位のがんであっても患者によって原因が異なるそうだ。それを遺伝子で突き止め、ピンポイントの治療を施す「プレシジョン・メディシン(精密医療)」と呼ばれるもので、オーダーメイド治療といえそうである。
患者の細胞からがん細胞を採取して遺伝子を解析し、遺伝子変異のタイプを見極めた上で、最適な「分子標的薬」を選んで投与するのだ。副作用も少なく、効く確率も高くなるという。アメリカでは今後の医療の柱になるといわれ、日本でも大規模なプロジェクトが始まっている。
いまは臨床試験の段階だから限られた患者しか受けられない。北海道大学では自由診療で行っているが、費用は相当高い。2~3年後には保険適用になり多くの施設で行われるようになるそうだから、もう少し長生きしていようか。