中村吉右衛門「鬼平犯科帳」さらば!28年150話で幕「重い郵便物乗せて走ってきた」

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

   フジテレビ系の人気時代劇「鬼平犯科帳」が、今夜2日(2016年12月)と3日の2夜連続の「THE FINAL」を最後に、28年の幕を閉じる。主人公の火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を45歳から演じた人間国宝の二代目中村吉右衛門も、今年で72歳になる。長かったドラマへの思いを梅津弥英子キャスターが聞いた。

「はじめは初代鬼平役の父親・白鸚の真似をして徐々に自分のものに」

   吉右衛門は感慨深げだ。「『鬼平犯科帳』という重い郵便物を乗せて走ってまいりまして、それを駅に下ろしてまた走り始めようという、そういう心境です」「やっぱり最初の実父の映像がとても私には重く残っておりますので、それを演じるにはなかなか覚悟が要りました」

   実父とは初代松本白鸚(8代目松本幸四郎)ので、テレビドラマでは「長谷川平蔵」の初代だ。「はじめは白鸚の真似をして、徐々に自分のものにしていったという感じでしたね」

   「鬼平犯科帳」は言わずと知れた池波正太郎の人気時代小説だ。実在した旗本・長谷川平蔵を主人公に描いた。しかし、テレビはそれを超えていった。悪を追い詰め、「火付盗賊改方、長谷川平蔵である」が決め台詞。「銭形平次」や「鼠小僧」ともひと味違う世界を作り出した。

文   ヤンヤン
姉妹サイト