時代劇ファンを魅了してきたフジテレビ系の中村吉右衛門の「鬼平犯科帳」がとうとう2日、3日(2016年12月)の2夜連続スペシャルで終わる。密偵のおまさ(梶芽衣子)、伊三次(三浦浩一)、五郎蔵(綿引勝彦)、うさぎの木村忠吾(尾美としのり)、酒井祐助(勝野洋)らのレギュラーに加え、ファイナルということでゲストに中村嘉葎雄、尾上菊之助、橋爪功と賑やかに顔をそろえる。
前編の「五年後の客」は盗賊が狙う旅籠の女将が過去に遊郭にいた秘密につけ込まれ、鬼平が彼女の窮状を救い、一味をひっとらえる話だ。その探索に出かけた与力・同心が次々と剣の使い手に襲われ、その剣豪をめぐる物語が後編の「雲竜剣」につながっていく。
最近は吉右衛門も寄る年波には勝てず、華麗な殺陣が見られなくなっているのだが、最後の「火盗改方、長谷川平蔵であ~る」という見栄と鮮やかなチャンバラを期待したい。(テレビウォッチ編集部)