日本農業新聞に載った1本の記事が物議を醸している。見出しに「餅つき禁止」「食中毒懸念」とあって、一部の自治体が「餅つき大会」を自粛するよう指示を出したという。厚生労働省が出した「餅が原因の食中毒(餅つきを含む)」という発表では、2011年以降、毎年の発生件数は2件、6件、4件、1件、1件となっている。件数だけなら少ないが、感染者数で見ると、1件でも38人とか、6件で768人と決して少なくはない。主な原因はノロウイルスだ。
「日本の伝統だ」「中止は行き過ぎだ」
自粛要請に「日本の伝統だ」「中止は行き過ぎだ」という一方で、「感染してしまうと大変なので」「何かあると困る」というお母さんの声もある。
司会の小倉智昭は怒ってる。「何なの『餅つき禁止』って。つきたての餅はあんこでもきなこでも納豆でもうまいのに」「マンションでも自治会でやる。毎年楽しみにしている子供はいっぱいいるよ」
梅津弥英子キャスターが滋賀県の餅つき大会で起きた中毒事件の検証図を見せた。ノロウイルスに見立てた蛍光塗料を手につけて餅つきをやると、お餅が蛍光塗料に染まった。
小倉「嫌がらせでしょう、それ」
古市憲寿(社会学者)「小倉さんみたいな人が勝手に食べて食中毒になっても、別に・・・」
小倉「そうだよね。俺は食べるよ、それでも」
新妻聖子(歌手)「ああいうの(実験)見せられるとね。じゃあ、除菌のジェルをつけた手でこねたらいいのかなとか、ビニール手袋とか」
古市「こねるところが見えると、気持ち悪くなる」
小倉「この文化的風習を日本は何百年もやってきた。食中毒の可能性って、たくさんあるのに、そういう言い方、嫌なんだよな」
東京・町田市「持ち帰ってしるこや雑煮、鏡餅に・・・」
自治体によっては、「餅はついてもいいが、食べちゃダメ」というのが出てきたという。東京・町田市の保健所が餅つき大会の主催者に配布したチラシだ。しるこや雑煮など加熱して提供したり、鏡餅にしろとしている。辛味餅やきなこはダメというわけだ。「ノロウイルスには消毒用アルコールはほとんど効果がありません」などという記述もあった。
小倉「餅は持ち帰れないということ?」