きのう28日(2106年11月)夜、覚醒剤取締法違反(使用)で逮捕された歌手のASKA(本名・宮崎重明)容疑者(58)は、逮捕直前に芸能ジャーナリスト・井上公造の電話取材に応じていた。
連行される4時間前の午後4時ごろ、井上がASKAに電話すると何回かの呼び出し音のあとにつながった。井上が「ASKAさんはなんでこんなことになったのか、きょうの報道が不思議だったので。まったく心当たりがないんですね」と聞く。「ないです。まったくないです。テレビを見てびっくりしたんですよ。これで逮捕ってありえますかね」とASKAが答え、最後は「すみません。また電話が入っています」と電話を切った。その間、1分13秒。
司会の加藤浩次がその様子について井上に聞く。「正直いって電話に出るとは思っていなかったのですが、ごく普通な感じで本人が出てきたのでびっくりしました」
昨年暮から意味不明の発言「盗聴や監視に困ってる」
ASKAと電話をしあうようになったのは昨年(2015年)12月の上旬ごろ。ASKAから「ブログを始めて本にしたい」「盗聴や監視に困っている」という相談を受けたことだった。それ以来、2~3日に1回連絡するようになったという。
加藤「いま思えば、盗聴、監視に困っているという発言を聞いて、おかしいなと思いましたか」
井上「それはありました。でも、一貫してぶれないのです。盗聴しているグループを特定していて、『(犯人は)間違いない。ただ誰も信じてくれない』といっていました」
ろれつ回らず「だまされて病院に監禁された。助けに来て」
その後、作った曲を聴いてほしいと「2020年東京五輪」のテーマを送られたこともあった。いままでの曲とは印象が違うと思ったという。今年1月には、ろれつが回らず、睡眠薬を飲んだといい、だまされて病院に監禁されたので助けてほしと訴えたこともあった。5月には「やっと自由になった。九州の病院に転院したら盗聴などの話も信じてくれる。東京に戻ったら食事でも行きませんか」と明るい声で連絡してきたという。
加藤「1年近く前から盗聴や監視について語っていたから、もしかしてと思ってしまいますね」
ロバート・キャンベル(東京大教授)「公造さんが継続的に対話していたことは、今後の検証の重要な材料になりますね」