<ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期>
老けたねえブリジット!セルヴィガー見事なアラフォー役作り・・・イケメン2人に言い寄られるモテ期ってでき過ぎ

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   ロンドンで恋に仕事に奮闘する独身女子、ブリジット・ジョーンズを主人公としたシリーズの第3弾である。43歳になったブリジット(レニー・セルヴィガー)は、かつて愛したダニエル(ヒュー・グラント)の告別式で元カレの弁護士マーク(コリン・ファース)と再会、また友人に誘われて行ったロックフェスではイケメンのIT企業の社長ジャック(パトリック・デンプシー)とも新たに出会い、ひょんなことから2人と関係を持ってしまう。突然やってきた人生最大のモテ期、ブリジットはまたしても男性の間を揺れ動くことになる。

  • (C)Universal Pictures
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ドジっ子ぶり、自虐ぶり、立ち直りの早さは健在

   2001年に第1弾、2005年に第2弾が公開され、いずれも大ヒットはしたものの、その続編がなぜ今頃なのかという疑問はさておいて、まず言わずにはいられないのが、主役の劣化ぶりである。「どうした? セルヴィガー」と叫ばずにはいられない。第1弾の時も彼女はブリジットを演じるために体重を大幅増量して役作りをしたことが話題になったが、この劣化ぶりもアラフォー女子のリアルを追求した役作りなのだろうか。スクリーンに映る彼女を観て呆然としてしまった。

   とはいえ、ブリジットのドジっ子ぶり、自虐ぶり、立ち直りの早さは健在で、相変わらず随所に笑いどころが散りばめられている点はすばらしい。ちなみに日記はノートからタブレットのiPadに変わっている。

勝ち組マダムが優越感で見る映画?

   しかし・・・ふと思う。このシリーズがヒットしてきた最大の要因は、結婚したい30代女性の悲哀を面白おかしく描き、それを同じ年格好の観客たちが時に共感しながら笑い飛ばし、見たあとはスッキリできることにあったのだと思う。今回はどうだろう。40代になってもいまだていたらくな生活を送るブリジットなのに、ある日突然元カレとイケメン社長から言い寄られ、さらにはベビーまで授かってしまうという話は、アラフォー独身女子が見て「そんなにうまくいくわけないだろ!」とツッコミこそすれ、心から楽しめるのだろうか。

   筆者がこの映画を観たのは平日の昼間で、上映中に何度も観客から笑いが起きていたのだが、席に座っているほとんどは、この時間に映画館に来られる40~60代のマダム層。なるほどね。結局は、結婚も出産も手に入れた、いわゆる勝ち組マダムが一番気楽に笑える映画ということなのであろう。

バード

おススメ度☆☆☆

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