おなじみのルービックキューブ。これを6方向から固定したマシンがある。ドイツのメーカーが開発したロボ、名前は「Sub1 Reloaded」という。「まばたき しちゃいけませんよ」とカウントダウン、3、2、1でスイッチが入ると、まさに 一瞬で完成した。時間はなんと「0.637秒」。1秒を切った。
これ、ロボットが色を識別する能力を元に、プログラムした結果。このメーカーは、車やパソコンに使われる半導体を製造している。ロボの瞬時の判断力を車の自動運転などに応用する技術の開発の過程だという。にしても、ロボット恐るべし。
ちなみにこれを人間がやるとどうなるか。長年にわたって時間が短縮されてはきたものの、自ずと限界がある。11月6日(2016年)、その世界記録が久々に更新された。 その時間は、「4.74秒」。これまでの記録を0.16秒縮めたんだそうな。
ロボットに全てを学習させるには限界あるが...
これもまあすごい記録ではあるが、問題はロボットだ。0.637秒では、人間は到底追いつかない。小倉智昭が「人間の動体視力よりはるかに早い。それでブレーキを踏んでくれればね」という。
高齢者による事故のニュースが続く。この日の番組でも、80歳の高齢運転で15 歳の娘が死亡した裁判の話があった。不注意で路肩を外れた車が被害者を壁に押し付けた状態になったが、その後も運転者はアクセルを踏み続けていたそうだ。自動ブレーキがもしあったら...。
高齢ドライバーだけではない。長距離トラックの過労による居眠り・追突事故、最近はポケモンGOの「ながら運転」事故まで、ロボットが欲しい事例に事欠かない。Googleの無人運転実験で、事故は全部、人間が運転する車にぶつけられ たものだそうだ。
むろん、交通事故はとっさの判断が求められるケースが多い。ロボットに全てを学習させるには限界があろうが、「衝突を避ける」「ブレーキ」という点だけは、人間より確かだろう。0.637秒の識別力・動作力に期待したい。
で、小倉。「ルービックキューブは何十年前だろうね。僕は飽きっぽくて、完成したこと一度もなかった」(笑)。梅津弥英子に向かって「ある?」「いいえ、一面揃えるだけ」(爆笑)