東京電力福島第1原発事故で住んでいた町から避難した小学生(13)が、避難先の学校や近所で「ばい菌」とののしられ、殴る蹴るの暴行を受けたり、金を要求されていたことを手記で明らかにした。
手記を公表した弁護士によると、「ばいしょう金あるだろって言われ むかつくし、ていこうできなかったのもくやしい」とも書かれていて、脅し取られたり支払いを強要された遊興費は150万円にもなるという。
学校・教師は子どもの訴え無視
玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「賠償金をもらってるなんて、小学生が知るわけないですよ。福島から避難してきて『かわいそうだね』って(子供が)言ったときに、(周りの大人が)『いいのよ、賠償金もらってるんだから』と言ったりしてなかったか。これって消極的な差別なんじゃないかな。 沖縄の問題にも通底してるところがあって、なんで沖縄ばかり基地があって辛い思いしてるのって子供に聞かれたときに、いいのよ、沖縄はあれでおカネもらったり、経済が成り立ってるんだからって言うと、子供はああ、おカネもらってるんだから、ああいう目にあってもいいんだと思っちゃうような。消極的な差別ですよ」
小学生は何度も学校や先生にいじめを訴えたが、「しんようしてくれなかった」「むしされた」と書いている。
似顔絵 池田マコト