「いままでなんかいも死のうとおもった。でも、しんさいでいっぱい死んだから、つらいけどぼくはいきるときめた」
東京電力・福島第1原発の事故を逃れて移り住んだ横浜で、差別といじめに苦しんだ小学生の手記がきのう15日(2016年11月)に弁護士によって公表された。学校もいじめを把握しながら放置していた。
「ばいしょうきんあるだろ」と150万円恐喝
男子生徒はいま中学1年生だが、震災と原発事故で横浜へ移ってきた時は小学2年生だった。転入した小学校で待っていたのは同級生によるいじめだった。「放射能」で「ばい菌」扱いされ、殴られたり蹴られたり、「いつも辛かった」という。
手記には「ばいしょうきんがあるだろといわれ、くやしい」と書かれている。総額150万円にも上る金額を要求されていた。自殺を考えたというのは、そうしたことの積み重ねからだった。
生徒の両親は「加害者、学校、教育委員会には、訴訟をしてでも時間を返して欲しい」という。
司会の小倉智昭「この文章は辛くて読めない。本当に気の毒だなと思う」
深澤真紀(コラムニスト)「原発の事故で故郷を追われたというだけでも大変なのに、そのことをもって差別していた。差別する子供の親御さんがそういうことを言っているから、子供も言ってしまうわけで、福島・原発の問題がきちんと解決していないからこういうことになるんでしょうね。(同様の被害は)このお子さんだけではないと思います。もっと知らないといけない」
小倉「失ったものがどれだけ大きかったかは、いじめる子供たちにはわからないかもしれない。被災地に1度行けばかなり違うと思いますけどね」
なんというコメントだ。「とくダネ!」はこれで次の話題に移っていった。
知っていて相談にも乗らなかった学校・先生
弁護士の会見ではもっと多くの事が告発されていた。「今までいろんな話をしてきたけど、(学校は)しんようしてくれなかった」「なんか先生に言(お)うとするとむしされた」と悔しさをにじませている。
学校と教育委員会の対応を聞きたい。「とくダネ!」はなにに及び腰になっているのか。