キャスターの菊川怜が「ご存知ですか」と「ヌーハラ」と書いたボードを出した。司会の小倉智昭が「ヌード・ハラスメント」と混ぜ返したが、「ヌードル・ハラスメント」のことだ。ラーメンやソバをすする音が外国人には不快だというのである。小倉は「嫌なら店に入るな」と明快だ。
ラーメン食べたことない外国人「ブタだ」「行儀が悪い」「隣に座りたくない」
来日外国人観光客が2000万人を突破し、街のラーメン屋でもそば屋でも外国人は珍しくなくなった。そんな中、外国人がネットに「もうちょっと配慮できないか」と書いて論争になったのが「ヌーハラ」だった。汁のそばはアジアのものだが、音を立てて食べるのは日本人だけだという。
ラーメンを食べてる映像と音を、まだ食べたことがない外国人に見せると、「ブタだ」「行儀が悪い」「隣に座りたくない」という反応だった。で、今度は彼らがどうやって食べるかを見ると、音を立てずにくちゃくちゃ食べてる。日本人から見たら、いかにもマズそうだ。
おととい14日(2016年11月)のフジテレビ系の夜の報道番組「ユアタイム」で、ヌーハラを取り上げたキャスターの市川紗椰が「私はどんなお客さんがいても、絶対すすります。その方が香りが広がり、美味しいし喉越しも良い」と言い切って、ネットで喝采を浴びた。街で聞いても、「音は食欲をそそる」「あれは文化。落語でもあるでしょ」という。
外国人は苦手なすすり食い「口呼吸と鼻呼吸の切り替えができない」
小倉が「日本の食文化に対して、外国人にとやかく言われる筋合いはない。それだったらラーメン屋に入るな」と色をなす。スタジオは大笑い。
山中章子アナがすすって食べてる外国人を紹介したが、慣れないと難しいらしい。「・・・」
小倉「不器用なんだよ」
デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)「できるけど、わざとやってるように見えるからやらない。でも、日本の文化だから、(外国人に)配慮なんてしなくていいですよ」
小倉「僕のハワイのお店は半分以上が外国のお客さんだけど、平気で一緒に食べてますよ」
深澤真紀(コラムニスト)「日本の食文化の象徴ですよね。とくに日本そばはすすらないと絶対に香りがわからない。鼻から入るから。もう1、日本は器を手で持つ。味噌汁でも温度が高いのにスプーンを使わない。すすると温度が下げられる」「ヨーロッパで嫌がられるのは、くちゃくちゃ噛む音だと言いますね。これは気をつけたほうがいい」